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CBTの教科書・問題集 2of2

2012年03月24日 13:51

続きです。



4)リブロサイエンス
メジャーのみ10巻のシリーズで、CBTの範囲を大幅に超えています。逆にマイナーや基礎が無いため、これだけを解くのはCBTの勉強として不安が残ります。他の問題集が終わってから、メジャーの細かい知識の充填のためにこれを解くのは有用だと思います。本来は、臨床講義の各科の授業の時に並行して解いていくのが最も良い使い方なのかもしれません。やれば基礎力が身に着くのは間違いありません。



5)その他
とりあえずテコムとかのビデオ講座などは不要だと断言できます。たぶん模試も不要です。問題集だけで十分な得点に到達できますし、100点を目指すならCBTのための勉強だけでは足りません(※)。そういった勉強に手を出す時間があるのであれば、リブロをやるか、画像や心電図、診断学など将来必要になるような本を読んだりするのも一興です。

※そもそもプール問題は10000問以上あり、問題集や模試、ビデオ講座などですべて網羅できるわけがありません。CBTの後に本を読んでいて気付いたのですが、NEW薬理学のような基礎の教科書やハリソンなどから引っ張ってきたと思われる問題などもあり、限りなく100点を目指すのであれば、CBTとは関係ない普段からの絶え間ない勉強が必要だと思われます。



6)どの問題集を選ぶか
各問題集のメリット・デメリットを書いてきましたが、実際に何を選ぶかは難しい問題です。

上述したようにクエバンは解説そのものの質は良くないと思いますが、関連知識などポイントがまとまっていて、CBTの勉強としてやりやすいのは確かです。また、シェアはクエバンが圧倒的に多いため、クラスの友達と同じものを解くという安心感や、分からない問題などを話しやすいというメリットがあります。病気がみえるやイヤーノートを持っている人には見慣れた図が載っているため、問題集に取り掛かりやすい点も良いです。

こあかりは全体的な質は良いですが、クエバンのメリットがそのまま裏返しにデメリットになっています。また、問題数が多かったり解説がその問題のことに限定されていたりと、知識の整理がしにくい点が良くありません。個人的にはこあかりの方が好きなのですが、この点が非常に気がかりです。リブロはそれだけでは範囲が網羅されません。


結局のところ、どの問題集でもきちんと終わらせればCBTに落ちることはまず考えられません。十分な勉強をしたのに落ちてしまったり点数が悪かった場合は、問題集の選択と言うよりも勉強方法の方に問題がある可能性が高いと考えます(問題だけ解いて解説を読まないとか)。

出版社側もそのあたりを見透かしているのではないでしょうか。今、国試のクエバンを解き始めていますが、国試の問題集や病気がみえるや他の教科書、大学受験の問題集などと比べると、どのCBTの問題集も明らかに作りが杜撰です。どうせCBTなんか適当にやっても殆どの学生は受かるし、本を出せばみんな買うからとりあえず出版しておこう、というような思惑が感じられます(それはCBTの模試についても言えると思います)。この前も書きましたが、所詮CBTなど大学受験の勉強と同じです。CBTとOSCEの点数ですらほとんど相関しない(※)のですから、CBTの点数と医師としての良し悪しが関係するとは到底思えません。
※CATOの資料より


しかしそれでも、勉強しないよりはした方が良いのは間違いありません。そして、他に適当な勉強の教材がないのもまた事実です。では何を買うかですが、私個人としては下記をお勧めします。

・クエバン1~3巻+こあかりの連問エッセンス(+こあかりの最新復元問題)

最新のものである必要は全くなく、前年度のものを先輩やネットオークションで入手しても良いと思います。
基礎だけはCBTに出そうなポイントを押さえる必要があるため、うまくまとまっているクエバンが良いです。
臨床は、最低限問題集だけでも勉強できるクエバン、1つひとつ教科書を読みながら解いていけるならこあかりでも良いと思います(つまりクエバン2~3巻の代わりにこあかり3-IIと3-III)。
連問はこあかりが圧倒的に良いです。
最新復元問題は、実際には除外(プール問題にならない)問題が多数含まれていると考えられ、必ずしも買う必要はないと思いますが、買うならこあかりがお勧めです。

所詮、平均が80%近いテストです。何をやってもそれなりに勉強すればそこそこの点数は取れるはずですので、何でもいいから問題集をさっと1周する程度で切り上げて、画像診断とか診断学の本でも読んだ方がポリクリ以降の勉強になるような気もします。と言ってしまっては身も蓋もありませんが。



7)どの教科書を使うか
教科書は完全に人それぞれになってしまうと思いますが、逆に言うと何を使っても問題ないと思います。教科書なくても大丈夫だと思います。

ただし今後の事を考えると、臨床講義で教科書を買ってこなかった人は、何かしら買った方がよいと思います。ある程度教科書を読んで病態生理を理解したり関連知識を固めていった方が効率が良いです。問題集は間違いも多いし、治療法やガイドラインなど古くなってしまっているものもあります。

以下、箇条書きレベルですが自分が使ったもの、使えそうなものをご紹介します。

<メジャー>
・病気がみえるシリーズ
なんだかんだで、結局一番使いやすいです。細かな説明は載っていないこともありますが、病態生理や画像診断、鑑別診断など網羅されており使いやすいです。特に2.循環器、6.感染症・膠原病、7.脳神経は非常に有用です。新しく出た8.腎泌尿器も買いましたが、糸球体腎炎や酸塩基平衡などかなりうまくまとまっていると思います。

・ステップシリーズ
病態生理や治療法が詳しいため、問題を解いてからその疾患の個所を読むと非常に理解が進みます。下手な内科学書よりも詳しく、なぜその症候が生じるのか、なぜその治療を行い有効なのか、何気にどの教科書よりも分かりやすいと思います。循環器の不整脈や内分泌は特に説明が良いと思います。

・イヤーノート&イヤーノートアトラス
私は、最終的に(国試のレベルで)どこまで詳しい知識が必要かという点を確認するために使っていました。どっちみち5年生か6年生で買って勉強しなおすのであれば、CBTの段階から国試を意識して勉強するのは良いと思います。アトラスもメジャーな疾患の画像が網羅されておりかなり便利だと思います。レビューブックを買うのであればイヤーノートを買ってしまっても良いのではないでしょうか。

・画像系
国試対策用の画像診断コンパクトナビやゼッタイわかるシリーズなどは、4年生の段階でも十分に分かりやすいと思います。心電図も何か買って一度きちんと理解してしまうと良いと思います。


<マイナー>
マイナーはいいものがあまりありません。レビューブックマイナーは説明が少なすぎるため自分で書き込んでいく必要があるし、ステップも質にばらつきがあります。CBTでは、マイナーは本当に典型的な問題ばかりなので、問題集だけでも良いのかもしれません。



以上です。尚、CBTの得点率は90%強でした。一応の目標は達成できたと考えています。


コメント

  1. Changpooh | URL | KuniwtAU

    Re: CBTの教科書・問題集 2of2

    はじめまして。今度4年生になる医学生です^^CBTの勉強法について考え始めていたところだったのでとても参考になりました!
    そこで質問させていただきたいのですが、もし普段の学校の授業と並行して問題集を使っていくとしたら、どの問題集がお薦めでしょうか。クエバン系列のものがいいかな?と思ったのですが、初めからCBT用のものを使うか、あるいは普段は国家試験用クエバンを使い、試験が近くなったらCBT用のもので勉強したほうがいいのか(ボリューム的に厳しいのかな??)、どちらがいいでしょうか?
    また、shoeさんもリブロが普段使いに適しているとおっしゃってましたが、他の方も初学者に良い、と言っているのを聞きました。じゃあリブロか?とも思ったのですが、4年生で習う小児科とか産科とかないしなぁ・・などと、迷ってしまいまして。
    問題集よりは本を読め、というご意見もあるかもしれませんが、本を最初から通読する、という作業がメリハリがつけにくく苦手なため、問題集も使いたいのです。ただCBTの点数にはこだわってなくて、5年生になる前にしっかりと知識をつけておきたいなと思ったのです。そういう観点で考えたときにどの問題集がよいのかな?と思いまして。
    長くなってすみません。よかったらご意見お願いします^^!!

  2. (´・*・) | URL | PFefCe4U

    Re: CBTの教科書・問題集 2of2

    通りすがりの研修医です。
    授業と並行して問題集をやるなら、国試のクエバンがいいと思います。特にマイナーは、国試勉強をする頃になると1科につき2日もあれば十分解き終わる程度の分量なので、日々の学生生活において大した負担にならないはずです。ですが、もっとよいのは、テコムやメックなどの予備校のネット講座(テキストあればベターだが、クエバンで代用可)です。マイナーは1科につき2コマ(3~4時間)、産婦・小児は10コマ前後(15~20時間?)でほぼ全範囲が網羅されます。このようなツールで予習し概観を掴んだ上で成書片手に授業を受ければ、さぞかし理解が深まることだろうと思われます。仮に自分が学生に戻れるとしたら、確実にこの方法を獲ります。

  3. əoɥʂ | URL | -

    Re: Re: CBTの教科書・問題集 2of2

    Changpoohさん、(´・*・)さん、コメントありがとうございます。

    私自身の意見としては、まずメジャーについてはリブロが良いのではと思います。

    CBTの問題はひねりがなく単純にその疾患を知っているかどうかだけの問題が多いので、講義と並行だと一瞬で解けてしまいます。逆に、国試の問題は難しすぎて、授業を受けた段階では知識を身に着けるという感じにはならないかもしれません。私の周りにもCBTの勉強として国試のクエバンを解いていた人もいたのですが、あまり効果的ではなかったように感じます。私もちょっとやってみようと試みましたが、CBTの前の段階で無理に国試の問題集を解くのはかなり苦痛です。

    リブロも国試の問題が含まれてはいますが、各科で必要な解剖や生理の問題が多く、基礎と臨床の知識を整理するのに向いているという印象です。

    マイナーや小児科・産婦人科は正直良いものが思い当りません。(´・*・)さんがおっしゃっているようにネット講座が受講可能な状況であれば良い方法なのだと思いますが、実際にはクラスでの団体申込の兼ね合いもあり、4年生の段階で受講するのは難しいかもしれません(先輩からゴニョゴニョしてもらう方法もあるかもしれませんが^^; )

    強いて言えばやはり(´・*・)さんのご意見通り、国試の問題集でしょうか。マイナーは一問一答のような各論的な内容が多いようなので、それほど苦にはならないかもしれません。私は小児外科と小児科は国試のクエバンを見ていました。この場合、わざわざ新しいものを買う必要はなく、2,3年前のを安く入手しても用は足りると思います。


    私も臨床の講義と並行して色々やりたかったのですが挫折してしまったため、あまりうまくコメントできず申し訳ありません汗

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