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CBTの教科書・問題集 1of2

2012年03月23日 17:37

2月に受けたCBTについて、問題集と教科書のレビューをまとめてみました。私見ですがご参考にどうぞ。



1)自分が使用した問題集と解いた回数
・クエスチョンバンクCBT 1~4巻 … 3周
・こあかり 最新復元問題編 … 3周
・こあかり 連問編 … 解答を読んだだけ

クエバンの1~3巻は前年度(2011年)のもの、こあかりの連問編は3,4年前のものです。





2)クエスチョンバンクの評価

一般的な認識としてはクエバンの方が説明が多く、こあかりは問題数は多いけど説明はあっさり、というものだと思います。シェアは圧倒的にクエバンが上です。その点を踏まえて所感を。

クエスチョンバンクの強みは、それぞれの問題に該当する病気がみえるやイヤーノートの図や表を転載して載せており、問題に関連する周辺知識も確認することができることです。教科書を調べながら勉強する人にはあまり関係ありませんが、問題集だけで勉強する人にとってはかなり便利です。問題を解く際に必要な図や表が解説に載っているため、ポイントを掴みやすい点は非常に良いです。

一方、問題そのものの解説についてはあまり充実していません。クエバンは1つひとつの選択肢について○×の理由を書いていますが、その内容が「常識的に考えればわかる」などの解説になっていない内容であったり、「~なのはこの疾患しかない」のような鑑別疾患を完全に無視している内容がかなり多く見られます。

特に4連問の1問目はその傾向が強く、どうも試験の趣旨を理解していないような問題や解説が多いです。1問目は、受診した患者に対しての問診内容についての問題で、一番最初に聞くことは何か、一番重要性が低い質問は何かという問題です。通常の診療では基本的な事項(婦人科なら月経の有無や周期など)や、鑑別診断(疑った疾患の確度を高めたり、見逃してはいけない疾患を除外したり)のために必要な事項を聞くと思いますが、クエバンの問題では、最初の問題文の説明だけで疾患を特定してしまい、その疾患には無関係だから×、その疾患で重要だから○、と言ったような問題および解説が非常に多いです。先の婦人科の月経の確認ですら、これには関係ないから聞かないと言った趣旨の答えすらありました。あまりに多いので、4連問の1問目とはそういう趣旨の問題と思ってしまったのですが、こあかりやCBT模試の解説を読む限りではそうではないようです。とにかく、解いていて非常にストレスが溜まります。

また、問題文や解説の間違いもかなり多いです(私は30個所以上見つけました)。どうも、学生の記憶を頼りに集めた問題を吟味せずにそのまま載せている印象で、元の問題は1つだが違う学生が記憶を頼りに再現したらよく似た問題が2つできた、という感じの問題も見られます(しかもその2つで正反対の解説をしていたり)。学生アルバイトなどが分担して問題の解答を作成していると想像され、専門家が書いたとは到底思えない解説が見られます。

私自身も体験したのですが、(CBTの問題の内容は守秘義務があるため具体的には書けませんが)消化器系の門脈がらみの問題でどう考えても正答が2つあっておかしい…と思っていた問題が、なんと偶然CBTの本番で出題されてしまいました。実際のCBTの問題では矛盾なく解答が1つに導くことができており、おそらく問題再現時のミスをそのまま載せてしまったのだと思います。

それ以外にも存在しない薬物を選択肢に挙げたり、図に不備があったり、コアカリキュラムで出題範囲外とされている疾患を問題にしたりと、全体的に作りが雑な印象が強いです。



3)こあかりの評価
まず、こあかりに関して私がきちんと解いたのは最新復元問題編のみで、他は解説などを読んだのみという事をお断りしておきます。

こあかりの良いと思った点は、選択肢の取捨選択の理由が明快であることです。4連問の1問目などでも、鑑別疾患のルールに沿ってこれは合致しないから×、これは合致するから○と、解説を読んでいて理解しやすいです。上述のような、疾患を決め打ちしてこれは無関係だから×、と言った解説はあまりありません。臨床家や国試の専門家が解説を書いている感じがします。

またクエバンに比べると問題も精査されているという感じがあります。私は、最新復元問題はクエバンとこあかり両方解いたのですが、同じ情報提供者がいるためか1割くらいは同じ問題でした。しかしよく見ると問題文や図表に違いがあることがあり、その場合こあかりの方が問題として適切であることが多いです。

しかし、こあかりは基本的に各問題の解説のみであるため、手元に教科書を置きながら問題を解くことが必須です。また解説も図や表が少なく主に文章で説明しているため、ポイントを掴みにくい印象があります。特に基礎や臨床の基本問題は、問題に出た知識だけを覚えれば良いわけでなく、周辺の知識も含めて理解する必要があることを考えると、勉強の効率が悪くなる可能性が高いと感じました。

またクエバンと比べて一瞬で解ける問題が少なく、全体として問題の難易度が高いため、これまであまり勉強していなかった人が使うにはあまり適していないかもしれません。

分冊が多いのも難点です。下手に難易度別に本を分けたため、帰ってごちゃごちゃになってしまい費用も高くついてしまいます。





続きます。


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