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比べてみれば教科書(生理学)

2009年08月21日 17:25

 2年前期の段階ではまだ反射とか記憶とかの神経生理(動物生理)しかやっていないので、植物生理についてはのちのち追記していこうと思います。ただ、今のところの印象では、神経生理の評価と植物生理の評価は変わらないかなーとは感じています。良本はいつも良本です。
 生理学は基礎医学の中でも、学ぶ上でのハードルが最も高いような気がします。一般的なカリキュラムだと最初に膜電位とかシナプス伝導とかの話から始まるため、数式が大量に出たりして物理的な要素が含まれるからかもしれません。教科書の類も、シンプルに書いてある本は沢山あるんですが、分かりやすく書いてある本がなかなか無かったりして、よりハードルを高めているような感じを受けます。とにかくできるだけ自分が理解し易い本を選ぶのが良いと思います。とりあえず何も考えずに標準+生理学テキストというのはやめた方がいいです。

(2010.2.21追記)植物生理も無事単位が来ました。やっぱり一番バランスがとれているのがコスタンゾで、人体の正常構造と機能を図書館で借りて必要なところをコピーするのがおすすめです笑




1) 入門系・分かりやすさ重視
人体の正常構造と機能 全10巻縮約版。第2版 18900円(オークションでも15000円を切ることはほとんど無い) ★★★★★(生理学として)
 詳しくはこちらを。生理学の入門書としては本当に素晴らしいです。残念ながら定期テストのレベルをすべて網羅するまでには詳しくありませんが、(生理学の)他のどの本と比べても図や写真が分かりやすく、文章も読みやすいです。特に神経の各経路の模式図が秀逸です。値段は非常に高いですが、買って損は無いかな。私はつい最近新品を買ってしまいました。


Clinical生体機能学 初版 6300円 ★★★☆☆
 入門レベルの本で、非常に分かりやすい文章です。生理学全範囲を網羅しているわけではないのでこれを教科書とするわけにはいきませんが、理解の一助になるのは間違いありません。特に、活動電位とか電気系の範囲は他の教科書と比べてもクリアカットに書かれていて、図が少ない割には秀逸です。あと、大酒飲んだ次の日に朝起きてすぐ部活に行ったら倒れた時の機序、みたいに臨床と生理学を絡めて書かれている章があり、臨床科目を学んでいない段階でもとても参考になります。


カラーイラストで学ぶ 集中講義生理学 初版 5775円 ★★★☆☆
 それぞれのテーマが2ページ程度でビジュアルにまとめられており、各項目の要点が分かりやすいです。まとまっている分説明が少なく、初めて生理学を学ぶときに読むには情報が少ないですが、復習として用いるには良いと思います。なお、この手の本は買っても意外とあまり読まなかったりするので、図書館で借りるのが一番かもしれません。


2) 基本的な教科書
コスタンゾ明解生理学 初版 6300円 ★★★★☆
 位置付け的には生理学テキストと同じくらいの、生理学全般を網羅する基本的な教科書ですが、図表の使い方が上手く非常に分かりやすいです。生理学は色んな生理反応に対して何がどうなってその次が何でその次が何・・・と機序を理解するのが重要ですが、そういった説明が文章でだらだらと書いてあるのと、フローチャートでスマートに書いてあるのとではかなり分かりやすさが違ってきます。神経生理の章も分かりやすかったんですが、この本はどちらかというと植物生理の方が強いらしく、後期にはさらにお勧めできそうです(⇒2010.2.21追記。植物生理もお薦めできます!)。通読するのも難しくないし、教科書としては一押しです(人体の正常構造と機能はそれ1冊だけでは網羅できないので)。


生理学テキスト 第6版 5040円 ★★★☆☆
 一番売れている生理学の教科書ですね。私は図書館で1,2回借りたことがある程度なのですが、みんな買ってる教科書の割には意外と内容が充実していてうまくまとまっているという印象です。和書の割に文章がぶつ切りになっていたりしてなんとなく訳本みたいな感じがしなくもありませんが、ページ数も適当でみんな買って安心というのは良く分かります。ただ同じようなレベルの本にコスタンゾがあるので、どちらか1つを選ぶ…となるとコスタンゾに負けてしまうかなという感じでしょうか。みんな買ってるので安心感が欲しいならこちら。あ、あと安いです。


カラー基本生理学 原書第3版 5145円 ★★★☆☆
 コスタンゾや生理学テキストと同等レベルの教科書です。実は私は入学前にこの本を安く(500円)手に入れていたので、結構使っていたんですが、結構論理的で詳しくいい教科書です。生理学テキストよりは計算式とか数字が出てくるのが多いという印象です。ネットでは和訳が死んでいると専らの噂ですが、それほどでもないような。総合評価は生理学テキストとほぼ同等で、とっつきやすさを重視するなら生理学テキスト、詳しさを重視するならこちら、というところです。ただしこの本は最近改訂されていません(2003年)。


3) 詳しい教科書
標準生理学 第7版 12600円 ★★★★☆
 今年の4月に第7版が出てぐっと分かりやすくなったんですが、第6版まではいかにも昔の教科書という感じで、厚く細かく分かりずらいとなんともとっつきの悪い本でした。ちなみに私は入学前に買ってしまったため第6版を持っています(泣)。初めて生理学を学ぶ人が読んでもはっきりいってちんぷんかんぷんです(というか、私がそうでした)。ただ、本自体は非常に良いものには違いなく、上級生になってから読むと良さが再確認できるとの評です。生理学は基礎医学の中でも進歩が速く、講義をする先生によって内容の広さや深さが異なってくるため、1冊の教科書では範囲を網羅しきれないことが多い気がします。そういう意味でも標準のような詳しい本を手元に置いておくのは良いことだと思います。というか自分にそう言い聞かせています。

(2011.3.5追記)
3年生も終わって臨床の講義が進み、最近この本の価値が分かるようになってきました。2年生くらいで初めて生理学を学ぶ時には確かに敷居が高いのですが、病態生理などをちょっと詳しく調べたいと思った時に心強いです。そういう意味では初めから標準を買っておくというのもアリだと思い直しています。


ギャノング生理学 原書23版 10500円 (評価なし)
 生理学の本としては世界的に有名な本です。amazonとかWeb上での評価を見ると、たいがい標準生理学よりも良い評価を得ているんですが、個人的には字が小さくてビジュアル的ではないということであんまり好きではありません。ただ、私はこの本を少ししか読んだことが無く私の判断が間違っている可能性があるので、いったん評価は保留にして、後期にしっかり読んでみようかなと思います。

(2010.2.21追記)結局ギャノングは読みませんでした。。。しかし、うちの学年で一番成績の良い女の子がギャノングいいよーと言ってたのでいい本なんだと思います。




(2011.3.5追記)
~最初にどの教科書を買うか~ 
 
もうすぐ4年生になるという段階で改めて振り返ってみると、生理学がどれだけ重要かが実感できてきました。個人的には基礎の中で最も重要な科目ではないかと思っています(その次が解剖・組織かな)。実際、今臨床の講義を受けていて、生理学の教科書を見直すことが多くなってきています。それだけに、詳しめの教科書は1冊手元にあった方がいいとお薦めできるようになってきました。

とはいえ、初めて生理学を学ぶ時はなるべくイメージを掴みやすい本が良いのもまた事実。詳しいのと分かりやすいのがなかなか両立しにくいのが悩ましいところですが、一応、今ならこういう買い方をすると思います。

(お金に余裕がない) ⇒ コスタンゾ
(お金に余裕がある) ⇒ 人体の正常構造と機能 + 標準

コスタンゾonlyだといつか不足する日が来るかもしれませんが、それはその時考えるという感じでしょうか。もちろん標準ではなくギャノングでも良いと思いますし、もっとやる気のある方はガイトンでも良いと思いますが、個人的には一番満遍なく書いてあるのは標準だと思います。和書ですし。


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