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組織学 各論2-2(内分泌・泌尿器・生殖器+関門)

2009年08月01日 14:14

最後です。このころはスケッチめちゃくちゃ大変でした。
<内分泌系>
■ endocrine system 内分泌系
【役割・マクロ構造】
・ペプタイド-アミン分泌系、ステロイド分泌系、その他に分類される。
・ペプタイド-アミン分泌系:主に蛋白を合成分泌し分泌顆粒が見える。rER、golgiが発達。下垂体、ランゲルハンス島、副腎髄質、松果体、上皮小体など。
・ステロイド分泌系:主にステロイドを合成分泌し白く抜けて見える。sERが発達。副腎皮質、性腺など。
・その他(甲状腺):ヨード化アミノ酸誘導体を分泌。

■ hypophysis/pituitary gland 下垂体
【役割・マクロ構造】
・視床下部から伸び、外胚葉由来のadenohypophysis腺性下垂体(前葉)と間脳由来のneurohypophysis神経性下垂体(後葉)に分けられる。
・前葉:多くのホルモンを分泌
・中間部:ヒトでは発達が悪く不明瞭。未分化の細胞が集まってコロイドを形成しているのが見える(赤染)
・後葉:視床下部の一部が突出したもので、中枢神経同様に神経線維と神経膠細胞で構成。oxytocinオキシトシンとvasopressinバソプレシンが分泌されるが、これらは視索上核および室傍核で産生されたものが神経突起経由で下行してきたものである。
【ミクロ構造】
①前葉
(acidphile cells酸好性細胞)
・α-cell:成長ホルモン(GH growth h.)。アゾカルミン/酸性フクシンで強く赤染。小型でしばしば他の細胞を取り巻いている。
・ε-cell:乳腺刺激ホルモン(LTH lactotropic h.)。オレンジGで赤橙色に染。大型で丸い細胞。
(basophile cells塩基好性細胞)
・β-cell:甲状腺刺激ホルモン(TSH thyroid-stimulating h.)。アルデヒドフクシンにより強く紫染。大型で角ばった細胞
・δ-cell:卵胞刺激ホルモン(FSH follicle-stimulating h.)+黄体化ホルモン(LH luteinizing h.)。アルデヒドフクシン(か?)により弱く紫染。細胞は小型で丸みを帯びている。
(chromophile cells色素嫌性細胞)
・large chromophobe:副腎皮質刺激ホルモン(ACTH adrenocorticotrophic h.)。殆ど染まらない。大型で角ばった細胞。果粒も殆ど無い。
・γ-cell:小型で明るい細胞。細胞質は少ない。通常は複数で集団を形成し、folliculo-stellate cells濾胞星状細胞と呼ばれる。
②後葉
・nerve fiber神経線維:視床下部の神経細胞から伸びてきたもの。無髄。AF-MGで青紫に染。
・glial cell神経膠細胞:後葉中に散在。核はAF-MGで赤染。
・Herring bodiesへリング小体:軸索で分泌物(オキシトシン、バソプレシン)が充満したもの。AF-MGで紫染する。
【備考】
※βとε、αとδがそれぞれ比較的近傍に見られる傾向がある。

■ pineal gland 松果体
【役割・マクロ構造】
・第三脳室の背側壁が後方へ進出してできた器官で、メラトニンを分泌する。
【ミクロ構造】
・pineal cell松果体細胞:神経細胞の一種で、核は大型で明瞭で、核膜に陥入があるものが多い。突起を多く伸ばし血管に接続。
・glial cell神経膠細胞:核は比較的小さい(松果体細胞との識別は困難)
・acervulus脳砂:細胞間隙に散在する金平糖形の沈着物。高齢者の松果体に多い。

■ thyloid gland 甲状腺
【役割・マクロ構造】
・甲状軟骨の近傍(実際には喉頭と気管上部の前面)にある。
・小葉構造をとり、内部にfollicle濾胞が充満している。
・甲状腺ホルモン(T4サイロキシン、T3トリヨードサイロニン)を分泌。
【ミクロ構造】
①follicle濾胞の構造
・内部は一様なコロイド(糖蛋白サイログロブリンが主成分)で充満し、HEで赤染。PASでは桃色に染。
・follicle epithelium cell濾胞上皮細胞:単層。核は球形で明瞭。細胞質は色が抜けているものも多い。
・parafollicular cell濾胞旁細胞:大型で明るい。calcitoninカルシトニンを産生する。
②甲状腺ホルモンの分泌機構
・濾胞上皮細胞のrER-golgi系でサイログロブリンを産生(外分泌)。
⇒エキソサイトーシスで濾胞内に放出し、ここでヨードと結合してヨードタイロシンを合成する。
⇒ヨードタイロシンが縮合してT3、T4がサイログロブリン内にできる。
⇒THSの刺激により濾胞上皮細胞に再吸収され、コロイド滴をつくる。
⇒加水分解によりT3、T4が切り出され、内分泌される。

■ parathyloid gland 上皮小体(副甲状腺)
【役割・マクロ構造】
・甲状腺の左右両葉のそれぞれ上下後面に計4つ存在。
・上皮小体ホルモン(parathormone パラトルモン PTH)が分泌される。
【ミクロ構造】
・chief cell主細胞:細胞質は明るく多角形。核は丸型で大きい。分泌果粒(パラトルモン)を含む。
・oxyphilic cell酸好性細胞:主細胞より暗調。核は丸く小さい。細胞質はミトコンドリアが充満している。

■ adrenal gland 副腎
【役割・マクロ構造】
・腎臓の上面にある。中胚葉由来の皮質と外胚葉由来の髄質に分かれる。
・皮質はステロイドホルモンを、髄質はカテコールアミンを分泌する。
【ミクロ構造】
・皮質は球状帯、束状帯、網状帯の3層構造から成る。
・皮質・髄質とも洞様毛細血管が豊富で、洞様毛細血管が皮質から髄質につながるものと、髄質まで動脈が伸びてそこで洞様毛細血管になるものがある。
①cortex 皮質
・zona glomerulosa球状帯:腺細胞が球状に配列した構造。細胞は円柱形で他の層より小さく暗い。電解質コルチコイド(アルドステロンなど)を分泌。
・zona fasciculata束状帯:腺細胞が縦に柱上に配列した構造。細胞は多角形で大きい。細胞質は脂肪的が多く明るい。糖質コルチコイドを分泌。
・zona reticularis網状帯:腺細胞が網状に不規則配列した構造。細胞質は暗い。アンドロゲンを分泌。
②meddula 髄質
・不規則な細胞索を形成し、その間に洞様毛細血管が走る。細胞はA/B細胞の2種類がある。
・A細胞:クロム親和性が弱く、重クロム酸塩固定で褐色に染。アドレナリンを分泌する。
・B細胞:クロム親和性が強く、重クロム酸塩固定で黄褐色に染。ノルアドレナリンを分泌。
・支持細胞:細胞間に存在し、歪な核を持つ。



<泌尿器系>
■ urinary system 泌尿器系
【役割・マクロ構造】
・肝臓と尿路(尿管~膀胱~尿道)に分かれる。

■ kidney 腎臓
【役割・マクロ構造】
・体液量や組成(pH、浸透圧)の恒常性維持を行う。
①全体構造
・renal hilum腎門:腎臓の内側中央部の凹み。腎動静脈と尿管が出入りする部位。
・renal pelvis腎盤(腎盂):尿管の終端部の膨らんでいる部位。
・renal calyx腎杯:腎盤の先の腎乳頭に連結する部位。
・renal papilla腎乳頭:髄質から腎盤に突き出た先端部。
・renal column腎柱:皮質の一部が髄質に入り込んだもの
②モジュール構造
・renal corpsucle腎小体は、glomerulus糸球体Bowman's capsuleボウマン嚢から成る。
・腎小体とそれに続く1本の尿細管を合わせて腎単位(nephronネフロン)という。
・近位/遠位直尿細管と(太い部分)、中間尿細管(その間の細いループ)を合わせてloop of Henleヘンレのループという。
③皮質と髄質の分類
・cortex皮質:腎小体、曲尿細管から成る。集合間・直尿細管は部分的に束で皮質に侵入して髄放線をつくる。
・medulla髄質:直尿細管、集合管からなる。髄質は髄質外帯(外層)、髄質外帯(内層)、髄質内帯に分けられる。外層は近位/遠位直尿細管のみ、内帯は中間尿細管のみ、内層は混在している。
【備考】
血液から尿の再吸収までの流れ
・(原尿)腎小体⇒近位曲尿細管⇒ヘンレのループ(近位直尿細管⇒中間尿細管⇒遠位直尿細管)⇒遠位曲尿細管⇒集合管⇒腎杯⇒腎盤⇒尿管⇒膀胱へ
・(血液)腎a.⇒葉管a.⇒弓状a.⇒小葉間a.⇒輸入細a.⇒腎小体⇒輸出細a.⇒毛細血管網⇒小葉間v.⇒弓状v.⇒葉管v.⇒腎v.

■ renal corpsucle 腎小体
【役割・マクロ構造】
・afferent arteriole輸入細動脈からglomerulus糸球体に血液が流れ込み、吸収されなかった残りの血液はefferent arteriole輸出細動脈から出て行く。
・輸出/入細動脈が子球体に出入りする側をvascular pole血管極といい、反対側の尿細管が出て行く側をurinary pole尿管極という。
・糸球体内は毛細血管が球状に絡み合っており、その周りをmesangial cellメサンギウム細胞が支持している。
・1周して戻ってきた遠位尿細管は、必ず糸球体の近傍を通過する。
【ミクロ構造】
①血管極
・afferent arteriole輸入細動脈:2-3層の厚い平滑筋(juxtaglomerular cell糸球体傍細胞)に覆われており、果粒(レニンを分泌)を含む。
・efferent arteriole輸出細動脈:通常の単層平滑筋に覆われる。
・Goormaghtigh cellゴールマハティヒ細胞(糸球体外メサンギウム細胞):血管極の輸出/入細動脈に挟まれた部位にある。核は扁平で密集している。
・macula densa緻密斑:戻ってきた遠位尿細管の腎小体側の上皮。背の高い円柱上皮で細胞が密集している。
②糸球体中心部、ボウマン嚢
・mesangial cellメサンギウム細胞:糸球体内の毛細血管を支持する。PASで細胞質が赤染する。
・podocyteタコ足細胞:ボウマン嚢の内壁側の内皮細胞。突起を伸ばし糸球体に絡み付いている。PAS染色では細胞質は明るい。
・ボウマン嚢の外壁側は単層扁平上皮。
③blood-urine barrier血液尿関門(糸球体濾過膜)
・糸球体毛細血管の内皮細胞⇒基底膜⇒タコ足細胞
・3nm以下の物質を通過させ、原尿をつくる。
【備考】
・緻密斑、ゴールマハティヒ細胞、糸球体傍細胞を合わせて糸球体傍装置という。

■ urinary tubule 尿細管
【役割・マクロ構造】
・原尿を再吸収する。
【ミクロ構造】
①proximal tubule, convoluted part近位曲尿細管:細胞は立方形で丈が高い。基底線条が明瞭で刷子縁もある(標本では刷子縁は殆ど壊れている)。HEで強く赤染。
②proximal tubule, straight part近位直尿細管
③intermediate tubule中間尿細管:細胞は扁平。核は比較的丸型。細胞質は明るい。
④distal tubule, straight part遠位直尿細管:単層立方で丈はやや低い。近位尿細管ほどHEで染まらない。基底線条あり。刷子縁なし。
⑤distal tubule, convoluted part遠位曲尿細管:
⑥collecting duct集合管:細胞は円柱形で大きい。細胞間の境界が明瞭。核は大型で丸く明るい。
【備考】
・上記②~④をヘンレのループという。
・主に、皮質は①⑤、髄質は②③④と⑥からなる。②④⑥が皮質に飛び出たものを髄放線という。

■ ureter 尿管
【ミクロ構造】
・上皮:移行上皮で、Deckzellen被蓋細胞を持つ。
・粘膜層:固有層は厚い。粘膜筋坂無し。粘膜下層は疎性結合組織で太い膠原繊維を持つ。
・筋層:尿管上2/3では2層構造(内縦外輪)、下1/3では3層構造(内縦中輪外縦)。

■ urinary bladder 膀胱
【ミクロ構造】
・上皮:移行上皮
・粘膜層:尿管と似る。
・筋層:粘膜層との境界は不明確。3層構造(はっきりしない)

■ urethra 尿道
【ミクロ構造】
・上皮:膀胱の近傍では移行上皮、出口では非角化重層扁平上皮。



<male reproductive system 男性生殖器>
■ testis 精巣(睾丸)および epididymis 精巣上体
【役割・マクロ構造】
①testis 精巣
・膠原線維からなる厚い白膜に覆われている。また精巣内部はmediastinum testis精巣縦隔と、septula testis精巣中隔で分けられる。
・contortous seminiferous tubules曲精細管、straight seminiferous tubules直精細管、rete testis精巣網から成る。
②epididymis 精巣上体
・精巣を上方から後方へ巻いている。
・ductuli efferentes testis精巣輸出管とductus epididymidis精巣上体管から成る。
【ミクロ構造】
①精子発生/精子形成
・曲精細管のseminiferous epithelium精上皮で行われる。
i) spermatogonia精祖細胞(明調A型)
ii) spermatogonia精祖細胞(B型)
iii) primary spermatocyte一次精母細胞
  ↓第1分裂
iv) secondary spermatocyte二次精母細胞
  ↓第2分裂
v) spermatid精子細胞
  ↓精子形成
vi) sperm精子
②精上皮の周期的変化
・ヒトは6ステージ4周期から成る(約64日)
③精子形成
・精子細胞にacrosomal granules先体果粒が現れる。中心子は先体果粒の反対側に移動。
⇒先体小胞が現れて核表面に密着しacrosome先体となる。先体内腔はPASで染まる。中心子からflagellum鞭毛が伸びてくる。
⇒先体は扁平な帽頭をつくって核を包み込むように広がる。中心子付近にミトコンドリアが集まって中間部の基となる。
⇒精子へ
④精子の運搬
・contortous seminiferous tubules曲精細管:静止発生/精子形成が行われる場。
⇒straight seminiferous tubules直精細管:単層円柱~立方上皮。
⇒rete testis精巣網:単層立方上皮で直精細管より丈が低い。周囲は結合組織で覆われる。
(精巣上体へ)
⇒ductuli efferentes testis精巣輸出管:立方~円柱単層上皮。核は基底側に寄っているものが多い。頭頂部には線毛が見られる。周囲は薄い平滑筋が輪状に覆っている。
⇒ductus epididymidis精巣上体管:2列上皮から成る。底部のbasal cell基底細胞は核が丸型で小さい。頂部のchief cell主細胞は円柱形で、一部の核に赤く染まる果粒が見られる。頭頂部は不動毛が見られる。周囲は平滑筋で覆われる。
⇒ductus deferens精管へ
③支持細胞・間質細胞
・Sertoli cellセルトリ細胞:精上皮における支持細胞で、柱状の構造を取る。核は細長く頭頂部に近い。
・myoid cell筋様細胞:基底膜を介して上皮細胞のように精上皮を覆っている。直精細管にも見られる。
・interstitial cell of Leydigライディヒの間細胞:精細管間にあり、核は明るく核小体が明瞭。エオジン好性のリポフチシン果粒を多く含む。細胞質に棒状のReinkeラインケの結晶が見える(染まらない)。
・その他精巣の間質として、線維芽細胞や少量の膠原線維が見られる。
【備考】
・セルトリ細胞により血液精巣関門が形成される。
⇒セルトリ細胞同士がgap junctionにより結合し、精祖細胞(基底側)と精子細胞以降(管腔側)に分けることで、精細胞が非自己と認識されるのを防ぐ。

■ sperm 精子
【ミクロ構造】
・頭部、頚部、尾部に分かれる。尾部は中間部、主部、終末部から成る。
・acrosome先体:核(頭部)の先端部2/3.エオジン好性。
・middle piece中間部:ミトコンドリアが螺旋状に巻きついている。

■ spermatic cord 精索
【役割・マクロ構造】
・腹壁の層が管状に陰嚢内に伸びたもの。精巣と腹部の間を通る全ての構造物が精索内を通る。
【ミクロ構造】
・ductus deferens精管:2列の粘膜上皮で、丈の低い基底細胞と円柱型の主細胞から成る。結合組織は薄く、筋層は3層構造(内縦中輪外縦)が螺旋状に構成されている。
・spermatic a.精巣動脈:精索内を通る動脈。平滑筋に覆われている。周囲を蔓状静脈叢が巻きついている。
・pampiniform plexus蔓状静脈叢:熱交換のため精巣動脈に絡みついている。内輪外縦の非常に厚い平滑筋で覆われている。

■ seminal vesicle 精嚢
【役割・マクロ構造】
・膀胱の後下面にある袋状の器官。
・HEで染まる分泌物(果糖、プロスタグランジン)を精管に送る。
【ミクロ構造】
・上皮:単層または二列円柱の粘膜上皮。粘膜ひだが複雑に入り組んでいる。細胞質には果粒(リポフスチン、HEで黄染)も多い。
・筋層:平滑筋が発達し、粘膜層まで入り込んでいる。

■ prostate 前立腺
【役割・マクロ構造】
・膀胱および精嚢の下部にあり、尿道が貫通している分泌腺。
【ミクロ構造】
・上皮:単層円柱で、核上部に多量の分泌果粒を持つ(HEでは見えない)。
・筋層:平滑筋。豊富で粘膜層に入り込んでいる。
・prostatic concretion前立腺石:分泌物が凝集したもの。HEで均一に赤染する。

■ bulbourethral gland 尿道球腺(Cowper's glandカウパー腺)
【役割・マクロ構造】
・尿生殖隔膜内にある粘液線。
【ミクロ構造】
・唾液腺に似た終末部を持つ。

■ penis 陰茎
【ミクロ構造】
①corpus cavernosum penis陰茎海綿体
・trabeculae小柱:組成結合組織と平滑筋から成り、内部をらせん動脈が走る。
・cavernae洞:不規則形の静脈腔で、血液が充満することで勃起が起こる。
・膠原線維から成る厚いtunica albuginea白膜に覆われている。
・中心を陰茎深動脈が、陰茎海綿体の外(背側)に陰茎背動/静脈が走る。
②corpus spongiosum penis尿道海綿体
・小柱:陰茎海綿体より細い網状構造。
・洞:縦に並んでいる。
・白膜:極めて薄い。
③glans penis亀頭
・尿道海綿体の続きをなす。



<female reproductive organs 女性生殖器>
■ ovary 卵巣 および varian follicle 卵胞
【役割・マクロ構造】
①役割
・卵巣は卵細胞の貯蓄と成熟を行い、また卵胞ホルモン・黄体ホルモン等の分泌を行う。
・卵胞は、卵巣内で卵細胞を保護・成熟させる。1つの卵胞に1つの卵細胞が入る。
・卵巣-卵管間は直接管では接続されておらず、成熟した卵細胞は腹膜内を通って卵管に移動する。
②卵巣のマクロ構造
・髄質と皮質に分けられるが境界は明確ではない。髄質にはhilu of ovary卵巣門から血管・リンパ管・神経が入り込む。
・皮質表層は膠原線維から成る厚いtunica albuginea白膜で覆わる。白膜の外層は、単層立方の中皮であるperitoneum腹膜(germinal epithelium胚上皮)で覆われる。
・各ステージの卵子および、赤体、白体、黄体、閉鎖卵胞が存在する。
【ミクロ構造】
①卵子の成熟~受精
・oogonia卵祖細胞:胎生期。盛んに細胞分裂して増殖する。
・primary oocyte一次卵母細胞:prophase減数分裂前期の状態で停止し、以下思春期以降までストップしている。
  ↓卵胞の成熟が開始する
  ↓第1減数分裂
・secondary oocyte卵娘細胞(二次卵母細胞、成熟卵子):第一極体はやがて消失する。
  ↓受精
  ↓第2減数分裂
  ↓精子の核と融合
・受精卵になる。
②ovarian follicle卵胞の成熟(※一次、二次等の名称は分類によって異なる)
・primordal follicle原始卵胞:白膜直下にある。一次卵母細胞が、単層扁平のfollicle epithelial cell卵胞上皮細胞に覆われている。
・primary follicle一次卵胞(単層):卵胞上皮細胞は厚くなり、単層の立方~円柱形になる。卵母細胞と卵胞上皮との間にzona pellucida透明帯が現れ始める。
・primary follicle一次卵胞(多層):卵胞上皮細胞は多層になり、その外側をtheca follicular cell卵胞膜細胞(単層扁平な線維芽細胞)がzon follicle卵胞膜を形成し始める。
・secondary follicle二次卵胞(胞状卵胞):卵巣上皮細胞は細胞液(エストロゲン含む)を分泌してfollicular autrum卵胞腔を形成する。卵胞膜細胞は重層化して、細胞成分を構成し血管が豊かなtheca interna内卵胞膜と、膠原線維や線維芽細胞が豊富なtheca externa外卵胞膜に分かれる。
・Graafian follicleグラーフ卵胞:卵細胞は第1減数分裂する。卵胞上皮細胞は多層化してstratum granulosum果粒層となる。卵空腔は成長し、卵細胞は透明帯を外側を覆う単層のcorona radiata放線冠と、土台をなすcumulus oophorus卵丘に支えられている。内卵胞膜は丸型の核で、男性ホルモン(果粒層でエストロゲンに変換)を産生。外卵胞膜は扁平な核で膠原線維が豊富。
③排卵と黄体の形成
・ovalation排卵:グラーフ卵胞が白膜を破裂させ、放線冠を付けたまま腹腔内に飛び出す。下垂体からのLH(黄体形成ホルモン)の大量分泌により生じる。
  ↓空になった卵胞腔に血液が逆流
・corpus rubrum赤体
  ↓赤体が変化
・corpus luteum黄体:果粒層の細胞は、丸型の核を持ち細胞質が明るく果粒(ルテイン)を含むgranulosa lutein cell果粒層ルテイン細胞になる。また内卵胞膜の細胞は、小型で暗調のtheca lutein cell卵胞膜ルテイン細胞になる。両細胞は黄体ホルモンとプロゲステロンを分泌する。
  ↓
・妊娠成立の場合:成長して妊娠黄体となり、4ヶ月ごろから退化して白体となる。
・妊娠不成立の場合:月経黄体となり、10-12日で退化して白体となる。
【備考】
・zona pellucida透明帯:ヒアルロン酸等の粘液多糖類の層。エオジン好性でPADでも染色。
・atresia閉鎖卵胞:排卵されずに残った卵胞が退化したもの。

■ oviduct 卵管
【役割・マクロ構造】
・fimbria卵管采:卵管と腹腔の境界部で、房状の構造を持ち排卵された卵子を捕獲する。
・infundibulum卵管漏斗:卵管采がすぼまった部分
・ampulla卵管膨大部:腹腔に近い太い部分
・isthmus狭部:子宮に近い狭まった部分
【ミクロ構造】
・上皮:単層円柱上皮で、基底小体を持ち卵子の輸送を行う線毛細胞と、アミノ酸や乳糖を分泌する分泌細胞から成る。複雑に入り組んで卵管ひだを形成する。
・粘膜層:粘膜筋板は無く、筋層に直接移行する。血管と膠原線維が豊富。
・筋層:内輪外縦の平滑筋で、狭部で特に発達。
・漿膜

■ uterus 子宮
【役割・マクロ構造】
・corpus uteri子宮体:子宮の中心部
・cervix uteri子宮頚:子宮下方の杆状の部分
・cervical canal子宮頚管:子宮の最下部。最も狭くなっている部分を解剖学的内子宮口という。
【ミクロ構造】
①体部の子宮壁は性周期により大きく変化する。頚部はあまり変わらない。
・endometrium子宮内膜:子宮体は線毛細胞を持つ単層円柱上皮。子宮頚は円柱上皮から高円柱上皮に変わる(組織学的内子宮口)。腟円蓋で重層扁平上皮に変わる(扁平円柱上皮境界)。粘膜固有層は星状線維芽細胞と細網線維が多く、らせん動脈が豊富。uterine gland子宮線が豊富。
・myometrium子宮筋層:内輪外縦。
・perimetrium子宮外膜:卵管間膜と腹膜。
②性周期による内膜の変化
・月経期:機能層が剥げ落ちている状態。
・増殖期:機能層が形成されている状態。子宮線が直線状に形成されてくる。分泌はあまり無い。子宮上皮は平ら。
  ↓排卵(HL黄体形成ホルモン、FSH卵胞刺激ホルモンがピーク)
・分泌期:子宮腺が拡張・蛇行し、分泌物を産生する。腺の拡張の拡張により上皮が盛り上がってくる。基底層より機能層が厚くなってくる。
・functional layer機能層:性周期によって剥げ落ちる部分。エストロゲンがピーク。
・basal layer基底層:上皮の上2/3。性周期によっても厚みは変化しない機能層より細胞が蜜で、子宮線の上皮細胞も濃染している。プロゲステロンがピーク。エストロゲンも再度徐々に増加。

■ placenta 胎盤
【役割・マクロ構造】
・胎児側の絨毛膜と母体側の子宮内膜(脱落膜)で構成。
・decidua脱落膜:受精卵の栄養膜によって子宮内膜の星状線維芽細胞が刺激されて分化したもの。絨毛が伸びている部分を基底脱落膜、それ以外の部分を壁側脱落膜という。
【ミクロ構造】
①全体構造
・amnion羊膜:最も胎児側にある単層立方上皮でできた膜。
・chrionic plate絨毛膜板:ここから絨毛管腔に向けて絨毛が樹状に侵入していく。ところどころに脱落膜から胎盤中隔が伸びている。胎児由来で、胚外壁側中胚葉が分化したもの。
・chorionic villi絨毛:
・spatium intervillosum絨毛間腔:胎児と子宮の血液を交換する場で、血液で満たされる。
・decidual脱落膜:絨毛間腔との境界は単層扁平上皮。内部は大型で丸い核と、やや強く染まる細胞質を持つ。細胞が密な緻密脱辣膜(表層)と、子宮腺が多く細胞が疎な海綿脱落膜(深層)に分かれる。
②絨毛
・syncytial trophoblast合胞体性栄養膜:絨毛の災害表面を形成。細胞間の境界は見えず、核は小さい。
・cellular trophoblast細胞性栄養膜(Langhans cellラングハンス細胞):合胞体性栄養膜の内側に点在。細胞は丸型で明るい細胞質を持つ。
・Hofbauer cellホーフバウエル細胞:マクロファージの機能を持つ。内部に小胞を含むものが多い。
・内腔は線維芽細胞や細網線維(膠様組織)が多い。
・付着絨毛:脱落膜に付着した絨毛
③血管系
・臍静脈:臍帯を通る静脈で、動脈血。1本。
・細動脈:臍帯を通る動脈で、静脈血。2本あり細静脈に絡みついている。
・子宮動脈:脱落膜にあるらせん動脈。絨毛管腔に血液を放出する。
④placental bariier胎盤関門
・(子宮側から)合胞体性栄養膜⇒細胞性栄養膜⇒基底膜⇒絨毛の結合組織⇒基底膜⇒毛細血管⇒臍帯経由で胎児へ
・高分子蛋白は特に選択性が高い。
【備考】
・fibrinoidフィブリノイド:絨毛間腔に見られ、HEで赤染する無機質の塊。
・proliferative bud増殖蕾:突起上に飛び出た合胞体性栄養膜の増殖部分。核が密集しており、細胞質に空胞が見られる。

■ vagina 腟
【ミクロ構造】
・上皮:非角化の厚い重層扁平粘膜。グリコーゲンを豊富に持ち、PASで赤紫に染。
・粘膜固有層:膠原線維と弾性線維が豊富。乳頭状に上皮に進出している。

■ labia minora 小陰唇
【ミクロ構造】
・上皮:重層扁平上皮だが粘膜性が強い。
(大陰唇側)やや角化しメラニンが豊富。(腟前庭側)あまり角化しておらず、メラニンも少ない。
・粘膜固有層:弾性線維が多く独立皮脂腺が見られる。

■ clitoris 陰核
【ミクロ構造】
・corpus cavernosum clitoridis陰核海綿体:白膜によって覆われており、近傍にgenital corpuscle神経小体やcorpuscle of Vater-Paciniファーター・パチニ小体が見られる。
・上皮:薄い重層扁平粘膜上皮



<関門系のまとめ>
①blood-brain barrier血液脳関門
・脳血管
・アストログリアが血管を覆って形成する。
②blood-air barrier血液空気関門
・肺胞
・毛細血管内皮-毛細血管基底膜-肺胞細胞基底膜-肺胞細胞内皮の4層
・O2とCO2の交換を行う。
③blood-urine barrier血液尿関門
・糸球体濾過膜
・糸球体毛細血管の内皮細胞⇒基底膜⇒タコ足細胞
・3nm以下の物質を通過させ、原尿をつくる。
④blood-testis barrier血液精巣関門
・精上皮
・セルトリ細胞同士がgap junctionにより結合し、精祖細胞(基底側)と精子細胞以降(管腔側)に分ける
・精細胞が非自己と認識されるのを防ぐ。
⑤placental bariier胎盤関門
・(子宮側から)合胞体性栄養膜⇒細胞性栄養膜⇒基底膜⇒絨毛の結合組織⇒基底膜⇒毛細血管⇒臍帯経由で胎児へ
・高分子蛋白は特に選択性が高い。


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