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組織学 各論2-1(呼吸器・皮膚・視覚器・聴覚器)

2009年08月01日 14:12

木曜日にあった組織学の各論2です。
もはや何のためにBlogに載せているのかよく分からなくなっている気もしますが、ここまでやったので最後まで。

量が異常に多いので2回に分けます。
<呼吸器>
■ resporatory system 呼吸器
・上気道(nasal cavity鼻腔⇒pharynx咽頭⇒larynx喉頭)、下気道(trachea気管⇒bronchus気管支⇒bronchiole細気管支)、肺からなる。
・鼻腔は匂いを伝達するためのolfactory area嗅部と、空気の通り道のrespiratory area呼吸部からなる。

■ olfactory area 嗅部
【役割・マクロ構造】
・上鼻甲介~鼻中隔
・粘膜は黄褐色であり、呼吸部とは明確に分かれる。
【ミクロ構造】
・粘膜上皮(olfactory epithelium嗅上皮):多列円柱上皮で、olfactory cells嗅細胞、supporting cells支持細胞、basal cells基底細胞からなる。
・嗅細胞:双極性の神経細胞で、頭頂側に突起(樹状突起)が伸びてolfactory vesicles嗅小胞をつくり、嗅小胞からolfactory cilia嗅小毛が出る。基底側は軸索が伸びる。
・支持細胞:比較的表層近くに多い。黄褐色果粒を含む。
・基底細胞:基底膜に面する三角形の細胞。
・固有層で神経線維束が巨大な塊になって見える。上皮内では無髄。固有層では有髄。
・olfactory glands嗅腺の形状は漿線に似る。(実際には粘液も分泌するが詳細は不明確)。
【備考】
・嗅細胞は基底部⇒粘膜固有層⇒篩板⇒嗅球⇒脳と続く。

■ respiratory area 呼吸部
【役割・マクロ構造】
・鼻中隔の大部分、上鼻甲介下部、中/下鼻甲介、
【ミクロ構造】
・上皮は多列線毛上皮で、多数のgoblet cells杯細胞を持つ。
・nasal glands鼻腺は混合線。
・固有層に豊富なvenous plexus静脈叢が見られる。

■ trachea 気管
【役割・マクロ構造】
・上から、thyroid cartilage甲状軟骨⇒cricoid aartilage輪状軟骨⇒tracheal cartilage気管軟骨(16~20個)。
・粘膜固有層の下に、気管軟骨が輪状に取り巻く。
・器官後壁(=食道との境界)のみ膜性壁で、membranous wall気管筋(平滑筋)が見られる。
【ミクロ構造】
・粘膜上皮:多列線毛上皮で、大部分が微絨毛を持つciliated cells線毛細胞。他にgoblet cells杯細胞、基底細胞。
・粘膜固有層:弾性線維が多い。粘膜下組織は明確でない。深層にtracheal glands気管腺(混合線)が見られる。
・bronchi cartilage気管軟骨:ガラス軟骨
【備考】
・5-6th胸椎で気管支に分かれる。構造はほぼ同じ。

■ lung 肺
【役割・マクロ構造】
・左は上下2葉、右は上中下3葉に分かれ、さらに0.5-2cmの小葉に分かれる。
・pleural cavity胸膜腔:胸膜は肺胸膜と壁側胸膜の2層構造となり、内部が腔になっている。
【細分類】
気管支は下記のように細分化されていく。
①main bronchi主気管支:φ10mm
 ↓pulmonary hilum肺門を通って肺の中へ
②lobar bronchi葉気管支:φ7mm、
③segmental bronchi区域気管支:φ2-7mm、軟骨。線毛細胞、杯細胞。
 ↓小葉に入る
④bronchiole細気管支:φ0.5-2mm、偽重層~単層円柱上皮。線毛細胞、Clara cellsクララ細胞。固有層は弾性線維、平滑筋。
⑤terminal bronchiole終末細気管支:φ0.5mm、単層立方上皮。線毛細胞少なくクララ細胞豊富。平滑筋でできた隆起。他④と同じ。
 ↓肺胞壁構造を持つようになる
⑥respiratory bronchiole呼吸細気管支:φ0.3mm、扁平上皮、肺胞上皮(肺胞の出現)。固有層は弾性線維、平滑筋。
 ↓肺胞が出現
⑦alveolar duct肺胞管:φ0.1mm、薄い壁、比較的長い管。肺胞が隣接。
⑧alveolar sac肺胞嚢:肺胞管終端の房状の肺胞
⑨alveoli肺胞:alveolar septa肺胞中隔で肺胞間を隔てられる。時々、空気を通すための孔(alveolar pore肺胞孔)が肺胞中隔に開いている。
【ミクロ構造】
①層の変遷
・主気管支~区域気管支:上皮は多列線毛上皮で、だんだん丈が低くなる。構成は気管と同じ。粘膜固有層も徐々に薄くなる。少量の平滑筋。気管軟骨。
・細気管支~終末細気管支:上皮は偽重層~単層円柱~単層立方。杯細胞はだんだん少なくなる。クララ細胞が現れる。粘膜固有層薄い。筋層は平滑筋がよく発達し隆起(弾性線維を多く含む)。軟骨無し。
・呼吸細気管支:上皮は単層扁平から肺胞上皮に移行。粘膜固有層・筋層が無くなっていく。
・肺胞:単層の肺胞上皮。粘膜・筋層無し。
②気管支での特殊細胞
・Clara cellsクララ細胞:線毛を欠き円柱状。丈が高く頭が丸い。
③肺胞での微細構造
・squamous alveolar cell扁平肺胞細胞/Ⅰ型肺胞細胞:
核周辺以外の細胞質は非常に薄い。核は小型で扁平。毛細血管を包み込み、毛細血管内皮-毛細血管基底膜-肺胞細胞基底膜-肺胞細胞内皮の4層のblood-air barrier血液空気関門を形成してO2とCO2の交換を行う。
・great alveolar cell大型肺胞細胞/Ⅱ型肺胞細胞:丸い核と分泌果粒による明るい細胞質。核上部にlamellar bodies層板小体をもち、Os、ズダン、PAS染色で染色。HEでは無染色。surfactant表面活性剤を産生。
・dust cell塵埃細胞/alveolar macrophage肺胞マクロファージ:



<skin 皮膚>
■ skin 皮膚
【役割・マクロ構造】
・物理的な保護、体温保持、感覚器、発汗、紫外線によるビタミンDの合成などの機能を持つ。
・表皮、真皮、皮下組織の3層構造から成る。
・部分的にcornified organs角質器(毛と爪)を作る。また各種の腺(汗腺・脂腺・乳腺)を作る。
【細分類】
①層構造
・epidermis 表皮
・dermis 真皮
・subcutaneous tissue 皮下組織
②部位と構造の差異
・手掌型皮膚:表皮が厚い。淡明層および果粒層が明瞭。指紋などの規則的な隆線を持つ。
・その他の皮膚:手掌型の逆の特徴を持つ。

■ epidermis 表皮
【役割・マクロ構造】
・手掌型では、皮膚小稜が皮膚紋理(指紋)を作り、一定間隔で汗腺が開口。
【ミクロ構造】
①表皮の階層構造
・stratum corneum/horny layer角質層:
ケラチンを多量に含む、角化した細胞の集積。
・stratum lucidum/clear layer淡明層:
核や果粒はない。eleidinエレイディンを含み光を屈折し明るく見える。
・stratum granulosum/granular layer果粒層:
keratohyalin granulesケラトヒアリン果粒(紫染)を多く持つ。細胞は紡錘形。
・stratum spinosum/spinous layer有棘層:
核は明瞭。中間径フィラメントの束(tonofilaments張フィラメント)を内部に持ち、細胞質が棘状に伸びる(細胞間橋)。隣接細胞とデスモゾームにより結合。
・stratum basale/basal layer基底層:
メラニンの粗大果粒(黄~茶染)。隣接細胞とデスモゾーム結合。基底膜とヘミデスモゾーム結合。細胞分裂を行う。Merkel cellメルケル細胞、melanocyteメラノサイトを含む。
②その他
・melanocyteメラノサイト:基底層。メラニンを産生し周囲に放出する。自身は果粒をあまり持たずHEで明るい。突起を持ち他の細胞に食い込む。
・Merkel cellメルケル細胞:基底層。神経突起と複合体を作り機械受容器として働く。光顕では殆ど識別不可能。EMで果粒が見える。
・Langerhans cellランゲルハンス細胞:有棘層上部~果粒層および真皮。抗原提示細胞。明るい細胞質で、核はHEに濃染。不定形。細胞質ににバーベック果粒(細長い突起)を持つ。

■ dermis 真皮
【ミクロ構造】
①全体構造
・膠原線維と弾性線維を主の密性結合組織。血管が豊富。
・Meisnner's tactile corpuscleマイスナー触覚小体:機械受容器で、薄い細胞が層状になっている。
②真皮の階層構造
・stratum papillae/papillary layer乳頭層:毛細血管が豊富で、マイスナー触覚小体が見られる。
・stratum reticulae/reticular layer網状層:腺・毛細血管が豊富。

■ subcutaneous tissue 皮下組織
【ミクロ構造】
・脂肪組織が多く、膠原線維は真皮より少ない。
・corpuscle of Vater-Paciniファーター・パチニ小体:機械受容器

■ mammary gland 乳腺
【役割・マクロ構造】
・乳汁を分泌する皮膚腺で哺乳類特有。
・非妊娠時の乳腺は休止期にある。
・分娩後の乳腺でも、分泌期と滞留期を細胞毎にばらばらに周期する。
【ミクロ構造】
・休止期の乳腺:立方上皮。細い導管で構成。小葉間に豊富な脂肪組織が入り込んでいる。
・滞留期の乳腺:丈の低い上皮細胞。内腔が広く内部に乳汁を蓄えている。
・分泌期の乳腺:丈の高い上皮細胞。内腔は狭くアポクリン突起を持つものが多い。
・myoepithelial cell筋上皮細胞:上皮と基底膜の間にあり、終末部をらせん状に囲む。

■ sebaceous gland 脂腺
【役割・マクロ構造】
・主に毛に付属。その他に口唇、手掌、亀頭、小陰唇、乳頭など。
・房状の形で、通常毛包上部に開口する。
【ミクロ構造】
・辺縁部:扁平な細胞で脂肪滴を持たない未熟な細胞。
・中央部:成熟して核・細胞質は丸い。脂肪滴が細胞質に充満する。
・終末部:核が濃縮して脂肪滴が融合し合う。最終的に細胞は全分泌して脂肪中に分散する。

■ sweat gland 汗腺
【細分類】
・eccrine sweat gland エックリン汗腺
・apocrine sweat gland アポクリン汗腺

■ eccrine sweat gland エックリン汗腺
【役割・マクロ構造】
・全身に分布。
【ミクロ構造】
・単一管状線で終末部は真皮深層~皮下組織にある。管状またはコイル状に蜷を巻いた形状(断面図は小さい環の集合体になる)。
・上皮は明調な基底細胞(漿液性)と暗調な表層細胞(ムコ多糖など粘液性)で、myoepithelial cell筋上皮細胞が食い込むように覆う。全体的にアポクリン汗腺より小さい。

■ apocrine sweat gland アポクリン汗腺
【役割・マクロ構造】
・腋窩腺、耳道腺、睫毛腺など特定の場所に存在。
・特有の臭気を持つ粘調な分泌腺。
【ミクロ構造】
・終末部は上皮にあり大型。開口部は脂腺のそれより上部にあることが多い。
・アポクリン突起が見られる。

■ hair 毛
【役割・マクロ構造】
①毛の構造
・hair shaft毛幹:皮膚表面から出ている部分の毛
・hair root毛根:皮膚に埋まっている部分の毛
・hair bulb毛球:毛根下端の丸い部分。hair papilla毛乳頭がはまり込んでいる。
・hair papilla毛乳頭:結合組織の丸い突起。
②毛周辺の構造
・脂腺やアポクリン汗腺が開口。
・脂腺の底部から立毛筋(平滑筋)が始まり、乳頭層まで伸びている。
【ミクロ構造】
・hair medulla毛髄質:細胞は大きく、核も丸く大型。細胞質は明るいが一部メラニンを含む。
・hair cortex毛皮質:紡錘形の角化細胞で、メラニンが多い。
・hair cuticle毛小皮:毛の表面を覆う層。細胞は明るく、角化して鱗状に重なっている。

■ hair follicle 毛包
【役割・マクロ構造】
・毛を覆う鞘。
①毛根部
・上皮性毛包と結合組織性毛包に大別され、上皮性毛包は内根鞘と外根鞘に分けられる。
・inner root sheath内根鞘:毛根の下2/3(脂腺開口部より下)に見られ、表皮の淡明層・果粒層と連続する。
・outer root sheath外根鞘:表皮の有棘層・基底層と連続する。
・connective tissue sheath結合組織性毛包:毛の動きを感じる柵状神経終末が豊富。
②底部
・hair matrix毛母基:毛乳頭を覆う。盛んに細胞分裂して毛や内根鞘に分化。メラニンが豊富。
【ミクロ構造】
①内根鞘
・cuticle of root sheath根鞘小皮:毛小皮の外側にある薄い層で、毛小皮同様鱗状に角化。角は小さい。
・Haxley's layerハックスレイ層:丸みを帯びた数層の構造。HEで赤染。
・Henle's layerヘンレ層:扁平な1層の構造。HEでピンクに染。
②外根鞘
・表皮の有棘層と同様の構造。下部ほど薄く、毛乳頭周辺では1層の扁平構造。
③結合組織性毛包
・毛細血管が豊富。内輪外縦で膠原線維が主。

■ nail 爪
【役割・マクロ構造】
・角化した表皮細胞の堆積物。
・nail body爪体:外から見える部分の爪
・nail root爪根:埋まっている部分の爪
・nail bed爪床:爪の下の表皮部分
・nail matrix爪母基:爪半月の床部分で爪の形成を行う。
【ミクロ構造】
・真皮は太い膠原線維を主体とし、シャーピー線維となって末節骨に刺さっている。



<visual organ 視覚器>
■ eyeball 眼球
【役割・マクロ構造】
①fibrous coat眼球線維膜 ⇒外膜。眼球の形状保持。膠原線維が主成分。
・cornea角膜:眼球の前1/6。透明。
・sclera強膜:眼球の後ろ5/6。白色。
②vascular coat眼球血管膜(uveaぶどう膜)⇒眼球壁の中層
・iris核膜
・ciliary body毛様体
・choroid脈絡膜
③internal coat眼球内膜(retina広義の網膜)
・pars iridica retinae網膜虹彩部
・pars ciliaris retinae網膜毛様体部
・pars optica retinae網膜視部:ora serrata鋸状縁まで続く

■ cornea 角膜
【ミクロ構造】
・corneal epithelium角膜上皮:5-6層の重層扁平上皮
・Bowman's membraneボウマン膜(anterior limiting layer前境界板):淡赤色、均質無構造。微細な膠原線維。
・substantia propria角膜固有層(角膜支質):厚い密性結合組織。層板状の膠原線維と散在するkeratocytes角膜細胞(線維芽細胞)から成る。血管なし。
・Descemet's membraneデスメ膜(posterior limiting layer後境界板):淡赤色、均質無構造。ボウマン膜よりやや厚い。Ⅳ型コラーゲンの網状構造。
・corneal endothelium角膜内皮:単層扁平。核は大型扁平。

■ sclera 強膜
【ミクロ構造】
・膠原線維が不規則に走行し白色に見える。多くの血管が貫く(栄養血管は少ない)。
・scleral venous sinus強膜静脈洞(canal of Schlemmシュレム管):強膜/角膜移行部の内面を走る。眼房水を吸収し毛様体静脈に連絡。内面は単層内皮。

■ iris 虹彩
【ミクロ構造】
・endothelium camerae anterioris虹彩内皮(前眼房内皮):支質の線維芽細胞が内皮様に配列。
・stroma of iris虹彩支質:前境界板、血管層、後境界板から成る。メラニン含む結合組織細胞が多い。先端部(小虹彩輪)に瞳孔括約筋。
・色素上皮膜:2層から成る。どちらも色素が多く虹彩では区別できない。(毛様体では区別可)
(内膜)stratum pigmenti iridis虹彩色素上皮層:瞳孔散大筋とつながっており、毛様体色素上皮層に移行する。
(外膜)pars iridica retinae網膜虹彩部:網膜毛様体部に移行する。

■ ciliary body 毛様体
【役割・マクロ構造】
・水晶体を輪状に取り囲む眼球血管膜の高まり
・processus ciliaris毛様体突起が走っており、zonula ciliaris毛様体小体(Zinn's zonulesチン小体)が伸びて水晶体を支持している。
【ミクロ構造】
・ciliary muscle 毛様体筋:平滑筋。毛様体小体経由で水晶体の厚みを調整。
・vessel layer 血管層:色素細胞少ない。膠原線維多い。
・pigment epihelium 毛様体色素上皮層:虹彩色素上皮層・網膜色素上皮層に続く。単層円柱。メラニン色素多い。
・pars ciliaris retinae網膜毛様体部:網膜虹彩部・網膜支部に続く。色素無し。単層円柱。

■ choroid 脈絡膜
【役割・マクロ構造】
・強膜と網膜の間にある薄い膜。ora serrata鋸状縁より前方は毛様体に移行する。
【ミクロ構造】
・lamina vasculosa血管板(脈絡層支質):最も厚い層。太い血管と色素細胞。
・choriocapillary layer脈絡毛細管板:薄い。毛細血管が並んでいる。
・Bruchi's membraneブルーフ膜(基底板):極めて薄い均質無構造の層。

■ retina 網膜
【役割・マクロ構造】
・眼に入った光は、一度網膜の全層を通過して、最外層の視細胞(杆状体・錐状体)で感受され、双極細胞→視神経細胞→神経線維→視神経乳頭→視神経→脳 と伝達される。
【ミクロ構造】
10層構造から成る。
①stratum pigmenti retinae網膜色素上皮層:毛様体色素上皮層から続く。メラニン色素を多く含む単層上皮。
②layer of rods and cones杆状体錐状体層:杆状体細胞および錐状体細胞の突起で構成。
③outer limiting membrane外境界膜:Müller's supporting cellsミュラー支持細胞の足から成る層。
④outer glanular layer外果粒層:杆状体細胞および錐状体細胞の核を主成分とする。
⑤outer plexiform layer外網状層:杆状体細胞および錐状体細胞の突起と、双極細胞の樹状突起を主成分とする。杆状体/錐状体細胞と双極細胞の境界には薄い線が見える。
⑥inner glanular layer内果粒層:双極細胞の核を主成分とする。
⑦inner plexiform layer内網状層:双極細胞の軸索突起と視神経細胞の軸索突起を主成分とする。
⑧layer of ganglion cells神経節細胞層:視神経細胞の核から成る層。黄斑の近くでは厚い。核は内外果粒層より明るい。
⑨layer of nerve fibers神経線維層:視神経細胞の軸索突起から成る層。
⑩inner limiting membrane内境界膜:ミュラー支持細胞の足から成る層。
【細分類】
①網膜の特異的部位
・macula lutea黄斑:血管が無く黄色に見える。
・fovea centralis中心窩:黄斑の中心部にある、光感受性が最大の部位。
・papilla nervi optivi視神経乳頭(盲点):視神経に続く部位

■ humor aquosus 眼房水
【役割・マクロ構造】
・前眼房と後願望を満たす透明の液体。

■ lens 水晶体
【ミクロ構造】
・lens capsule水晶体包:水晶体を覆う厚い基底膜。前面の方が厚い。
・lens epithelium水晶体上皮:水晶体前面のみ存在。単層立方上皮。水晶体線維との移行部分では次第に扁平になる。
・lens fibers水晶体線維:細長く扁平な細胞。殆どが核を持たない。

■ conjunctiva 結膜
【役割・マクロ構造】
・眼瞼の裏~結膜の一部を覆う粘膜。
・tunica conjunctiva palpebrarum眼瞼結膜とtunica conjunctiva bulbi眼球結膜に分けられる。

■ eyelids 眼瞼(まぶた)
【役割・マクロ構造】
・皮膚部は薄く脂腺・汗腺を持つ。眼瞼縁はやや厚く睫毛が生える。
【ミクロ構造】
・Moll's glandsモル腺(睫毛腺):睫毛の根元から伸びる腺。アポクリン汗腺の一種。
・Zeis's glandsツァイス腺(脂腺):睫毛の毛根部に見られる脂腺。
・tarsal plate瞼板:眼瞼の形を保持する緻密な結合組織。内部にMeibomian glandsマイボーム腺(脂腺)が並ぶ。
・眼輪筋が眼瞼の中心部を走る。
・粘膜側の眼瞼上縁に副涙腺が見られる。



<聴覚器>
■ external ear 外耳
【役割・マクロ構造】
・auricle耳介:耳介軟骨(弾性軟骨)を芯にして構成
・external auditory meatus外耳道:ceruminous glands耳道腺(アポクリン線)が発達。

■ middle ear 中耳
【役割・マクロ構造】
・tympanic membrane鼓膜:
・tympanic cavity鼓室:
・auditory tube耳管:

■ tympanic membrane 鼓膜
【ミクロ構造】
・外面:重層扁平上皮でできた皮膚。外耳に続く。
・中面:結合組織(膠原線維)でできた薄い層。
・内面:単層扁平の粘膜。

■ tympanic cavity 鼓室
【役割・マクロ構造】
・外側は鼓膜に、内側は耳管に続く。
・内部にmalleusツチ(槌)骨、incusキヌタ(砧)骨、stapesアブミ(鐙)骨を持つ。
・fenestra vestibuli前庭窓(卵円窓)とfenestra cochleae蝸牛窓(正円窓)を通して内耳につながる。

■ auditory tube 耳管
【ミクロ構造】
・多列または単層円柱線毛上皮。
・耳管腺(粘液線)があり、杯細胞が見られる。

■ internal ear 内耳
【役割・マクロ構造】
①全体構造
・pyramid錐体の内部を占め、複雑な管状構造(osseous labyrinth骨迷路)でできている。
・骨迷路内には膜性の管腔(membranous labyrinth膜迷路)ができている。
・骨迷路と膜迷路の間にはperilymph外リンパが、膜迷路内にはendolymph内リンパが流れる。
②個々の構造
・内耳の骨迷路はvestibule前庭、semicircular canals骨半規管、cochlea蝸牛から成る。
・内耳の膜迷路はutricules卵形嚢とsacculus球形嚢、半規管、cochlear duct蝸牛管から成る。
【備考】
vestibulocochlear nerve内耳神経(VIII)は、vestibule前庭とcochlea蝸牛を合わせた言葉。

■ vestibule 前庭
【役割・マクロ構造】
・鼓室との境界は前庭窓(アブミ骨がはまっている)と蝸牛窓(結合組織膜:第二鼓膜)。
・utricules卵形嚢とsacculus球形嚢を持ち、macula平衡斑により平衡覚を受容する。
【ミクロ構造】
①macula平衡斑
・上皮:有毛細胞と支持細胞から成る。有毛細胞は1本のkinocilium運動毛と多数のstereocilia不動毛を持ち、毛が傾くことで平衡覚を受容する。
・otolithic membrane平衡砂膜:上皮の上を覆うゼリー状の層。炭酸Caが主成分のotoliths平衡砂を含み、有毛細胞の毛が進入している。
【備考】
・不動毛が運動毛側に曲がると有毛細胞に脱分極が起こり、反対側に曲がると有毛細胞に過分極が起き抑制的になる。

■ semicircular canal 半規管
【役割・マクロ構造】
・前庭卵形嚢の奥にある3つの半輪状の管。それぞれ直行している。
・それぞれの半規管は一脚の付け根が膨らんでampulla膨大部を形成し、ここで加速度を感じる。
【ミクロ構造】
・膨大部内は隆起してcrista ampullaris膨大部稜を形成。
・上皮:平衡斑と同様の有毛細胞と支持細胞から成る。
・cupulaクプラ(小帽):丈の高いゼラチン状の構造で、有毛細胞の感覚毛が進入している。回転運動が起こると内リンパが流れてクプラが動き、加速度を感知する。
【備考】
・平衡斑同様、不動毛→運動毛の方向に内リンパが流れると有毛細胞に脱分極が、逆の方向だと過分極が起こる。

■ cochlea 蝸牛
【役割・マクロ構造】
・蝸牛は2.75回転した構造で、modioulus蝸牛軸を軸にbasis cochleae蝸牛底からcupula cochleae蝸牛頂にむけて渦を巻いている。
・管内の外リンパ部は上層のscala vestibuli前庭階と下層のscalatympani鼓室階の2層構造で、前庭階→蝸牛頂→鼓室階と外リンパが流れる。前庭階と鼓室階は骨螺旋板で仕切られている。
・管内の内リンパ部をcochlear duct蝸牛管といい、内部にorgan of Cortiコルチ器官(螺旋器)を持ち音を感じる。
・コルチ器から伸びる神経線維(蝸牛神経)はosseous spiral lamina骨螺旋板でspiral ganglion螺旋神経節を作り、蝸牛軸→蝸牛底→内耳神経に合流する。
【ミクロ構造】
①蝸牛管内の構造
・蝸牛管と前庭階の境界は、単層扁平細胞のvestibular membrane前庭膜(Reissner's membraneライスナー膜)。
・前庭階と鼓室階の境界は、外側から螺旋靭帯、螺旋膜、螺旋板縁。
・spiral ligament螺旋靭帯:膠原線維を主成分とし、血管が豊富なspiaral prominence螺旋隆起とstria vascularis血管条を持つ。
・spiral membrane螺旋膜:蝸牛管上皮(分化してコルチ器になっている)、基底板、鼓室階被層の3層構造。
・spiral limbus螺旋板縁:骨螺旋板を覆う骨膜が隆起したもので、蓋膜とコルチ器の基底板に移行する。
・tectorial membrane蓋膜:螺旋板縁から伸びてコルチ器を覆うゼリー状構造物。
②コルチ器の構造
外側(螺旋靭帯側)から内側(蝸牛軸側)に向かって、
・Claudius cellsクラウディウス細胞:数列。螺旋隆起に続くコルチ器最外層の支持細胞。
・Hensen's cellsヘンゼン細胞:数列。円柱~立方上皮細胞。支持細胞。
>outer tunnel外トンネル
・outer phalangeal cell外指節細胞(外支持細胞):3~5列。上に外有毛細胞を乗せ、自身も細い突起を伸ばして上端で網状膜を作る。
・outer hair cells外有毛細胞:3~5列。外指節細胞の上に乗る。聴毛をVorW字型の伸ばしている。
>Nuel's tunnelヌエル腔(中トンネル)
・outer pillar cells外柱細胞:1列。上下が広がってコルチ器を支持する。
>inner tunnel内トンネル:三角形型の腔
・inner pillar cells内柱細胞:1列。外柱細胞同様コルチ器を支持。
・inner phalangeal cells内指節細胞(内支持細胞):1列。上に内有毛細胞を乗せる。
・inner hair cells内有毛細胞:1列。聴毛を1列に伸ばす。
・border cells境界細胞:数列。x内螺旋溝に続くコルチ器最内層の支持細胞。円柱上皮。
【備考】
・外リンパが流れて基底板が振動すると、有毛細胞の感覚毛と蓋膜がずれて感覚毛が屈伸する。これにより感覚毛の受容チャネルが応答して脱分極/過分極を起こし音が伝達される。
・蝸牛底は高い周波数(~20000Hz)を、蝸牛頂は低い周波数(100Hz~)を感じる。


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