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組織学 各論1(血液・リンパ・心臓・口腔・消化管)

2009年06月16日 06:18

<血液>
■ blood 血液
【役割・マクロ構造】
・遠心分離するとblood plasma血漿(55%)と有形成分(45%)に分離。
・有形成分はerythrocytes赤血球、leukocytes白血球、blood platelets血小板に分けられる。
・白血球は果粒球のneutrophils好中球、eosinophils好酸球、basophils好塩基球および、無果粒球のlymphocytesリンパ球、monocytes単球に分けられる。
【備考】
・血液は塗抹標本として作成する。
・染色はGiemsa液やMay-Grünwald液を用いる。
※血液の各成分の詳細は省略

■ bone marrow
【役割・マクロ構造】
・赤色骨髄(造血を行う。肋骨・肩甲骨・脊椎など)と黄色細胞(脂肪が多い)がある。
【ミクロ構造】
・sinusoidal capillaries洞様毛細血管が栄養孔から骨に進入。
・reticular cells細網細胞は細網線維を網状に広げて造血細胞を支持し、造血域を構成。
・megakaryocyte巨核球は突起を洞様毛細血管内に出し、細かく切れて血小板を産生
・マクロファージが多数の赤芽球を抱えてerythroblastic island赤芽球島
【備考】
※各造血細胞の詳細は省略


<リンパ性器官>
■ lymphoid organ リンパ性器官
【役割・マクロ構造】
・リンパ球の集合と細胞線維(細網細胞)の網構造で構成。
【細分類】
①central lymphoid organ中枢リンパ器官
・リンパ球を産生する器官。bone marrow骨髄、thymus胸腺、bursa Fabriciusファブリキウス嚢(鳥類)。
②peripheral lymphoid organ末梢リンパ性器官
・リンパ球の活動(免疫応答)の場。spleen脾臓、lymph nodeリンパ節、tonsil扁桃。
【備考】

■ lymph nodules リンパ小節
【役割・マクロ構造】
・リンパ球が集まって結節上の構造を構成。
・消化管、皮尿生殖器、呼吸器などの上皮下。リンパ節、脾臓、扁桃など。
・空腸・回腸ではPeyer's patchパイエル板(列状のリンパ小節群)を構成。
【ミクロ構造】
・light zone明調域:リンパ小節の上(上皮側)半分。
・dark zone暗調域:下半分。Bリンパ球の増殖の中心。
・mantle zone帽状域:明調域の外型。小リンパ球の密集域。リンパ球が暗調域から帽状域を通って外部に放出。
【備考】

■ lymph node リンパ節
【役割・マクロ構造】
・リンパ節に沿って分布。計300~600個。腸間膜、鼡径部、頚部、腋窩。
・輸入リンパ管が多く進入。門から輸出リンパ管・血管・神経が進出。
【ミクロ構造】
①リンパ節の構造(外側から)
・capsule皮膜
・marginal sinus辺縁洞:皮膜直下のリンパ通液路(リンパ洞)。細網線維の網構造。
・superficial cortex浅部皮質:リンパ小節が存在する領域。B細胞が多い。
・deep cortex深部皮質:リンパ小節が存在しない領域。T細胞が多い。postcapillary venule毛細血管後細静脈(highendothelial venule高内皮細静脈)がある。
・medulla髄質:中心部。medullary cords髄索(リンパ組織)とmedullary sinus髄洞(リンパ通液路)から成る。
②その他
・postcapillary venule毛細血管後細静脈:血管壁一面に立方内皮細胞が分布。血液中のリンパ管はこの血管を通ってリンパ節に入る。
・中間洞:皮膜が内部に入り込んだ小柱とリンパ小節との間の空洞構造。
【備考】

■ tonsil 扁桃
【役割・マクロ構造】
・口腔~咽頭の粘膜下に発達しているリンパ性組織。
・咽頭扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃⇒喉と鼻を輪状に覆っている(ワルダイエルの咽頭輪)。
・扁桃上皮から落ち込んでいる陰窩に沿ってリンパ小節が一列に並ぶ。
・輸入リンパ管が無い。
【ミクロ構造】
・crypt陰窩:重層扁平上皮が覆っている。リンパ小節から出たリンパ球が上皮を通ってsalivary corpuscles唾液小体として放出。リンパ球通過部分は基底膜が不明瞭。
・毛細リンパ管:リンパ小節の周囲に散在。
・毛細血管後細静脈:リンパ小節の周囲に散在。
【備考】

■ thymus 胸腺
【役割・マクロ構造】
・胎児~思春期に発達。
・表面の皮膜が内部に伸び小葉構造をとる。
【ミクロ構造】
・cortex皮質:リンパ球(thymocyte胸腺細胞)が密集して暗い。thymic epithelial cell胸腺上皮細胞(上皮性細網細胞)が網状構造を作り、その中をリンパ球とマクロファージが埋める。
・medulla髄質:皮質と同様だがリンパ球が少なく明るい。胸腺上皮細胞が集まってHassall's corpusclesハッサル小体を構成(内部は角化)
【細分類】
【備考】

■ spleen脾臓
【役割・マクロ構造】
・血管系の濾過を行う。
・表面は密性結合組織の皮膜で覆われ、一部内部に侵入してtrabeculae脾柱を形成。
・実質は大多数のred pulp赤脾髄と、一部のwhite pulp白脾髄からなる。
【ミクロ構造】
①赤脾髄
・splenic sinus脾洞:特殊な構造の洞様毛細血管(静脈洞)。壁は杆状内皮細胞が血管と並行にあり、細網線維(輪状線維/たが線維)で束ねられている。壁には細網細胞が付着して編目構造を形成。血管は赤血球や白血球が通過可能。
・splenic dords脾索:脾洞の周りを覆う実質組織。
②白脾髄
・リンパ小節。splenic nodule脾小節/Malpighian corpuscleマルピギー小体と呼ぶ。付近を中心動脈が通り、periarteried lymphoid sheath動脈周囲リンパ鞘が覆う。さや動脈から血管が入り込んでいる。
③脾臓の血管構造
・splenic hilus脾門:脾動脈が脾臓に入り込む部位。
・trabecular artery脾柱動脈:脾門から入った脾動脈は脾柱の内部を通る。
・pulp artery脾髄動脈:脾柱から離れて脾髄に入る。
・central artery中心動脈:脾髄から白脾髄に入る。やや白脾髄の中心から離れた位置を通る。
・penicillar artery筆毛動脈:中心動脈が枝分かれしたもの。
・sheathed arteryさや動脈:筆毛動脈の先端にあり、細網細胞と細胞線維でできた鞘に包まれたもの。
・以下、脾洞⇒静脈系脾洞⇒脾髄静脈⇒脾柱静脈⇒脾静脈⇒脾門から外部へ。
【細分類】
【備考】


<脈管系>
■ 血管
【ミクロ構造】
①血管の共通構造
・内皮、基底膜、結合組織は共通
②膜構造
・tunica intima内膜
・tunica media中膜
・tunica adventitia外膜
③その他の組織
・interal elastic lamina内弾性板:筋性動脈、中動脈、一部の静脈にある内中膜間の境界。
・external elastic lamina外弾性板:弾性動脈、筋性動脈にある中外膜間の境界。
・pericyte周皮細胞:毛細血管、毛細血管後細静脈にある、内皮細胞を取り囲む細胞。
【細分類】※ポイントのみ
・elastic artery弾性動脈:(内)(中)弾性層板、薄い外弾性板(外)脈管の脈管
・muscular artery筋性動脈:(内)内弾性板(中)豊富な平滑筋、厚い外弾性板(外)
・small artery小動脈:(内)内弾性板(中)(外)
・arteriole細動脈:(内)弾性板無し(中)(外)
・capillary毛細血管:(内)周皮細胞(中)無し(外)無し
・postcapillary venule毛細血管後細静脈:(内)周皮細胞(中)無し(外)無し
・muscular venule筋性細静脈:(内)(中)(外)
・small vein小静脈:(内)(中)(外)
・medium vein中静脈:(内)(中)(外)
・large vein太い静脈:(内)(中)(外)縦走平滑筋
【染色】
・平滑筋:酸性フクシン/オレンジG(赤~橙)
・弾性板:AF(赤紫)
・膠原線維:ライトグリーン(緑)
・内皮細胞:酸性フクシン?(赤紫)

■ heart 心臓
【役割・マクロ構造】
・心臓壁は心外膜、心筋層、心内膜の3層からなる。
・弁(房室弁・動脈便)は心室の乳頭筋と腱索(膠原線維束)で繋げられる。
①心臓壁の3層構造
・endocardium心内膜:血管内膜の続き。内皮+薄い結合組織からなる。弁を構成する。
・myocardium心筋層:心筋組織。心房<心室、右心室<左心室。
・epicardium心外膜:漿膜であり、単層扁平上皮+薄い結合組織からなる。
【ミクロ構造】
①刺激伝導系
・sinoatrial node洞房結節(キース-フラックの結節):上大静脈の右心房開口部。ペースメーカー。筋線維は細い紡錘形で膠原線維が多く混じる。細胞内の筋原線維も少なく明るく染色。
⇒atrioventricular node房室結節(田原の結節):洞房結節同様の細い筋線維。網状構造で核が密集。膠原線維が多い。
⇒bundle of Hisヒス束(房室束):プルキンエ線維とほぼ同様。
⇒心室筋
⇒Purkinje fibersプルキンエ線維:太い心筋。筋原線維が少なく細胞膜付近に偏在。細胞は明るく見える。走行が不規則で通常の筋線維のように並んでいない。2核が並んで見えることが多い。グリコーゲンが多くPASで赤に染色。


<口腔>
■ salivary gland 唾液腺
【役割・マクロ構造】
・大唾液腺:腺体が大きく独立した器官であるもの。耳下腺、顎下腺、舌下腺。
・小唾液腺:口腔粘膜にあるもの。口唇腺、頬腺、口蓋腺、舌腺。
【ミクロ構造】
①導管の分類
・excretory duct導管:単層~2列円柱上皮。HEで染まる。
・strated duct線条部:基底側は上皮が折り込まれており(基底陥入)、ミトコンドリアが詰まっている。光顕ではbasal striation基底腺条として現れる。HEで染まる
・intercalated duct:丈の低い立方上皮。HEで不染。
②終末部(腺房)の分類
・serous gland漿液腺:蛋白質を分泌。腺腔側に(HEで)赤い分泌顆粒。
・mucus gland粘液腺:ムチンを分泌。核は扁平で基底側につぶされる。分泌顆粒はHE不染で白く抜ける。PAS、AF、ムチカルミンで染まる。
・mixed gland混合腺:漿液細胞が羨望の先端部にかたまって見える(demilune半月)。
【細分類】
・parotid gland耳下腺:純漿液腺。介在部・線条部多。脂肪細胞多。腺房を筋上皮細胞が覆う。
・submandibular gland顎下腺:混合線(漿液多)。漿液半月多。介在部少。線条部多。
・sublingual gland舌下腺:ほぼ粘液線。介在部・線条部殆ど無い。
【備考】

■ tongue 舌
【ミクロ構造】
①乳頭の分類
・filiform papillae糸状乳頭:角化重層扁平上皮で、HEでは先端が赤に染まる。
・fungiform papillae茸状乳頭:非角化の重層扁平上皮で、血液が透けて肉眼で赤く見える。味蕾あり?
・circumvallate papillae有郭乳頭:非角化の重層扁平上皮。分界溝の直前に8~12個が並ぶ。味蕾あり。
・foliate papillae葉状細胞:味蕾あり。
②taste bud味蕾の構造
・taste cell味細胞:明調細胞。
・sustentacular cell支持細胞:暗調細胞。
・taste pore味孔:味蕾先端の開いた部分
・taste hair味毛
③その他の構造
・二次乳頭:結合組織が乳頭部に入り込んだもの。乳頭の土台になる。
・aponeurosis linguae舌腱膜:粘膜固有層の直下にあり緻密な結合組織からなる。舌筋層がここで終わる。
・tunica muscularis筋層:縦横に交織して走る。

■ teeth 歯
【役割・マクロ構造】
・dentin象牙質、cementumセメント質、enamelエナメル質の3種の硬組織からなる。
・露出部分を歯冠、歯槽に埋まる部分を歯根、間のくびれた部分を歯頚。
・象牙質の内部は空洞(pulp cavity歯髄腔)であり、dental pulp歯髄で満たされる。歯根の先端は歯根管が通じ、歯根尖孔から血管や神経が入る。
【ミクロ構造】
①dentin 象牙質
・象牙質全体をdentinal tubules象牙細管が通り縞状に見える。
・象牙細管は歯髄のodontoblasts象牙芽細胞と接し、象牙芽細胞から伸びたTomes' fibersトームスの線維が象牙細管に入る。象牙細管は短い突起(象牙芽細胞突起)が無数に出ている。
・象牙基質はコラーゲン細線維とハイドロキシアパタイトからなる。歯髄接触面付近(象牙前質)はCaが結晶化しておらず、主にコラーゲンの層からなる。
・エナメル質に近い部位に、象牙質が球状に石灰化したinterglobular space球間区がある。
・セメント質に近い部位に、象牙細管の末端部が拡張した果粒層が見られる。
②enamel エナメル質
・エナメル質は棒状のenamel rodsエナメル小柱(φ4μm)からなる。
・エナメルはameloblastsエナメル芽細胞により作られるが、歯の萌出前に消失する。
・象牙質との境界に対して縦の濃淡(Hunter-Schregrer bandsシュレーゲルの線条)はエナメル小柱が縦走と横走を交互に繰り返すことによりできる濃淡。
・横の濃淡(lines of Retziusレチウスの線条)はエナメル質の成長線。シュレーゲルの線条より明瞭。
・エナメル質表面には、裂け目が表面に達したenamel lamellaエナメル葉、象牙質から部分的に伸びるenamel tuftエナメル叢、象牙細管がエナメル質に到達したenamel spindleエナメル紡錘が見られる。
③cementum セメント質
・セメント質内には骨細胞・骨小腔と同じ働きを持つcementum cellsセメント細胞・セメント小腔がある。
④dental pulp 歯髄
・象牙質との境界にはodontoblast layer象牙芽細胞層が並ぶ。
・歯髄にはpulp cells歯髄細胞がまばらに存在。
⑤periodontium歯根膜
・セメント質と歯槽骨をつなぐ膜。
・Sharpey's fibersシャーピー線維がセメント質と歯槽骨に突き刺さって固定。
・歯堤やエナメル器の痕跡(epithelial rests of Malassezマラッセの上皮遺残)がリンパ球が集まったような形状で見える。
【備考】
・標本は研磨標本(硬組織のみ残る)か脱灰標本(エナメル質は溶ける)で得る。

■ 歯の発生
【ミクロ構造】
①蕾状期
・口腔粘膜層の一部がくぼんでdental lamina歯堤を形成
②帽状期
・歯堤の先が膨らみenamel organエナメル器ができる。
・エナメル器の先に細胞が集まりdental papilla歯乳頭(将来の歯髄)を形成。
③鐘状期
・エナメル器はさらに膨らみ、外側から基底膜-外エナメル上皮-エナメル髄-内エナメル上皮ができる。
・歯乳頭のエナメル器領域近くに象牙芽細胞が形成。
・永久歯の歯堤が付近に形成
④象牙質・エナメル質形成期
・内エナメル上皮はenameloblastsエナメル芽細胞となりエナメル質を産生(内側:歯乳頭側に産生)。内エナメル上皮の先端には三角状のTomes' processトーマス突起が見られる。
・象牙芽細胞は象牙質を外側(エナメル芽細胞側)に産生。
【備考】

<消化管>
■ digestive system 消化管の一般構造
【役割・マクロ構造】
【ミクロ構造】
①mucous epithelium 粘膜上皮
・主に単層円柱上皮か重層扁平上皮。
②tunica propria 粘膜固有層
・疎性結合組織。自由細胞(リンパ球、形質細胞、好酸球など)、毛細血管/リンパ管など含む。
③lamina muscularis mucosae 粘膜筋板
・薄い平滑筋。
④tela submucosa 粘膜下組織
・疎性結合組織。固有層より疎。太い血管/リンパ管など含む。
・Meissener's submucosal plexusマイスナー粘膜下神経叢が見られる。丸核の神経細胞と、周囲に細長い衛星細胞(外套細胞)。粘膜筋板や局所の血流・分泌を制御。
⑤muscle layer 筋層
・輪送筋と縦送筋の2層構造が多い。食道以上は横紋筋、以下は平滑筋。
・2層構造の間にAuerbach's myenteric plexusアウエルバッハ筋間神経叢が見られる。大型の神経節と、それらを繋ぐ神経線維束。蠕動同運動を制御。
⑥serosa 漿膜/adventitia 外膜
・腹膜腔との接触面。腹膜腔ではなく体壁と面する場合は外膜と言う。
【細分類】
・esophagus 食道
・stomach 胃
【備考】

■ esophagus 食道
【役割・マクロ構造】
・咽頭と胃を繋ぐ25cmの圧平管。
【ミクロ構造】
①mucous epithelium 粘膜上皮
・重層扁平上皮。非角化。
・ランゲルハンス細胞が散在。(HEでは見えない)
②tunica propria 粘膜固有層
③lamina muscularis mucosae 粘膜筋板
・縦走する平滑筋からなる。非常に厚い。
④tela submucosa 粘膜下組織
・esophageal gland食道腺あり
・太い血管/リンパ管あり
⑤muscle layer 筋層
・食道の上部1/3は横紋筋、下部1/3は平滑筋で中央部は混在。
・内輪外縦。
⑥serosa 漿膜/adventitia 外膜
【備考】

■ stomach 胃
【役割・マクロ構造】
・食道に続く袋状器官で、消化の第一段階を行い小腸へ送る。
・胃の粘膜上皮は単層円柱上皮で、重層扁平上皮の食道とは違いが明確。
・筋層は3層(内斜・中輪・外縦)からなる。
【ミクロ構造】
・cardia 噴門:食道と胃の接合部(約2~3cm)
・body 胃体:胃の本体
・fundus 胃底部:胃左上部のドーム状の部分
・pyloric antrum 幽門前庭部:幽門手前の先細い部分
・pylorus 幽門:幽門括約筋で締められた十二指腸への出口
【備考】

■ body of stomach 胃体
【ミクロ構造】
①mucous epithelium 粘膜上皮
・数mm幅の粘膜の隆起(胃小区)があり、その中心部に上皮の落ち込み(gastric pits胃小窩)がある。
・胃小窩の底にfundic glands胃底腺。
【細分類】
①胃小窩~胃底腺の細分類
・gastric pits 胃小窩
・neck 胃頚部:胃小窩に続くやや細い部分
・body 胃体部:腺の主体部。
・base 胃底部:最下部のやや屈曲している領域。主細胞・基底果粒細胞
※胃頚部~胃底部を合わせて胃底腺と呼ぶ。
②構成細胞の分類
・surface mucus cells表層粘液細胞:胃小窩。粘液性分泌果粒(ムチン等)が白く抜ける。golgi体が豊富。
・mucus neck cells頚部粘液細胞/Nebenzellen副細胞:胃頚部。核は基底部側に押しつぶされ扁平。表層と似た分泌果粒が白く抜ける。
・parietal cells壁細胞:胃頚部~体部。丸~三角の基底膜に接する細胞。細胞質全体にミトコンドリアが豊富でHEで赤く染色。HClを分泌。
・chief cells主細胞:胃体部~底部。基底部はエルガストプラズム(rERの凝集)によりHEで紫に染色。ペプシノーゲンを分泌。
・basal granuated cells基底果粒細胞(内分泌細胞):胃底部。数が少ない。クロム染色で見える。
【備考】

■ cardia 噴門
【役割・マクロ構造】
・胃小窩が浅く、cadiac glands噴門腺も小さく屈曲している。
【ミクロ構造】
・粘液腺

■ pyloric antrum 幽門前庭部
【役割・マクロ構造】
・pyloric glands幽門腺は単一分岐管状腺で、胃小窩に開口。
・胃小窩が深く、幽門腺は浅い。
【ミクロ構造】
①mucous epithelium 粘膜上皮
・胃小窩は表層粘液細胞で覆われる。
・幽門腺は副細胞に似た粘液細胞で構成。他に基底果粒細胞が多い。

■ small intestive 小腸
【役割・マクロ構造】
・全長3m程度。
・表面は、circular fold輪状ヒダ、villi絨毛、microvilli微絨毛の構造を持つ。
・絨毛は固有粘膜層が伸び上がったもの。直径約1mm。
・微絨毛は直径約80nm。光顕でcuticular border小皮縁(刷子縁)として観測。
【ミクロ構造】
①mucous epithelium 粘膜上皮
・単層円柱上皮。
・絨毛の根元に多数のcrypts陰窩があり、これはintestinal glands腸腺(Lieberkühn's glandsリーベルキューン腺)。
②tunica propria 粘膜固有層
・盛り上がって絨毛を構成。絨毛中心部に盲端のリンパ管(central lacteal中心乳糜腔)を持つ。粘膜筋板から平滑筋が分かれて散在。
・リンパ小節が多数存在。
③lamina muscularis mucosae 粘膜筋板
④tela submucosa 粘膜下組織
・十二指腸は陰窩が粘膜筋板を貫通して粘膜下組織に至る(duodenal glands十二指腸線/Brunner's glandsブルンネル腺)。アルカリ性粘液。PAS染色で赤。
【細分類】
①部位による分類
・duodenum 十二指腸
・jejunum 空腸
・ileum 回腸
②構成細胞の分類
・absorptive epithelial tissue 吸収上皮細胞:核は細く基底側に偏在。頭頂部に微絨毛が密生し桃色に染まる(小皮縁)。微絨毛の表面は糖衣が被覆。
・goblet cells 杯細胞:核は基底側に潰されている。golgi体が発達。分泌顆粒は核上部に一かたまりになり白く抜けている。
・Paneth cells パネート細胞:陰窩の底部に存在。細胞質はHEで赤に染色(大型果粒)。核は基底側。リゾチームを分泌。
・basal granuated cells基底果粒細胞(内分泌細胞):陰窩の下半部。基底側に赤染の果粒。丈が低く線条縁見えずらい。
【備考】
腺が粘膜筋板を貫くのは十二指腸と胃のみ。

■ large intestive 大腸
【役割・マクロ構造】
・輪状ヒダ、絨毛、微絨毛がない。専ら水と電解質の吸収のみ。
・陰窩は小腸よりも深くまっすぐ。(粘膜筋板は越えない)
・内輪外縦だが、盲腸・結腸の外縦は3本のtenia coli結腸ヒモに終結(その他の部位には無い)。
・結腸ヒモに脂肪が集積した腹膜垂。
・結腸ヒモが収縮してできた外部面の膨らみ(結腸膨起)、内腔面の半月ヒダ。
【ミクロ構造】
②構成細胞の分類
・吸収上皮細胞:少ない。微絨毛発達悪い。
・杯細胞:特に陰窩に多い。直腸はほぼ杯細胞のみ。
・パネート細胞:無い。
・基底果粒細胞(内分泌細胞):陰窩に多い。
【備考】

■ appendix vermiforms 虫垂
【役割・マクロ構造】
・基本的には大腸と同じ。
【ミクロ構造】
・発達した集合リンパ小節が多く見られる。(粘膜固有層~粘膜下組織)
【細分類】
②構成細胞の分類
・杯細胞:少ない
・パネート細胞:陰窩底に散在。
【備考】

■ liver/hepar 肝臓
【役割・マクロ構造】
・胆汁を産生。糖・蛋白・脂質代謝。解毒。
・hepatic lobules肝小葉が基本構造単位。
・動脈2本(固有肝動脈:動脈血、門脈:静脈血)、静脈1本(肝静脈)。
【ミクロ構造】
①肝小葉の構造
・小葉の中心に中心静脈(肝静脈に繋がる)。中心静脈からsinusoidal capillaries洞様毛細血管が広がる。
・小葉間はinterlobular connective tissue小葉間結合組織(豚の場合はGlisson's sheathグリソン鞘)で覆われる(人では疎)。
・小葉間の三角形構造にportal triad小葉間の3つ組。interlobular bileduct小葉間胆管、小葉間動脈、小葉間静脈。またリンパ管が通る。
・小葉間胆管は細胞が単層立方状で核が内腔面に対し垂直。
・小葉内はhepatic cell cords肝細胞索(板)が網目構造を作り、その間を洞様毛細血管が通る。
・hepatocytes肝細胞(肝実質細胞)が肝細胞索を作り、肝細胞間をbile capillaries毛細胆管が胆汁経路として通る。
・洞様毛細血管の内皮細胞と肝細胞索の間のすきま(Disse's spaceディッセ腔)内にIto's cells伊東細胞(VA貯蔵細胞で脂肪滴を持つ)と細網線維。
・血管内腔にKupffer's cellsクッパー細胞(洞様毛細血管内のマクロファージ)。
②hepacytes肝細胞の構造
・細胞膜前面を微絨毛が覆う。(毛細胆管との接触面も)。
・sER、rER、golgi体が豊富で、多くの物質が産生。(グリコーゲン、ビリルビン、胆汁酸など)
【備考】

■ pancreas 膵臓
【役割・マクロ構造】
・小葉構造。ほぼ外分泌腺(腺房/終末部、介在部、導管)で、一部内分泌腺(ランゲルハンス島)。耳小腺の構造と類似。
・外分泌腺は漿液線。線条部は無い。
・腺房は中心にcentroacinar cells腺房中心細胞を持つ。筋上皮細胞は無い。
・腺房中心細胞はintercalated portion介在部が腺房内に入り込んだもので、小さく分泌果粒・エルガストプラズマ無し。
・内分泌線は膵全体に散在(islet of Langerhansランゲルハンス島)。
【ミクロ構造】
・acinar cell腺房細胞の中心部は産生されたzymogenglanules酵素原果粒が多く、HEで赤く染色。
・基底側はergastoplasmaエルガストプラズマ(rERの集合体)が多くHEで紫に染色。
【細分類】
①ランゲルハンス島の分類
・A細胞:(AF-MG染色)赤、グルカゴン産生。酸性フクシンに染色。
・B細胞:(AF-MG染色)青、インスリン産生。AFに染色。
・D細胞:(AF-MG染色)無色、ソマトスタチン産生。


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